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実家とよるたま ページ44

既視感というか…、どこかで見たような光景。

その様子はまるで、ふらりと部屋にやって来る金曜日の夜のようだった。

「え…、何でここにいんの?」

「入っていいよ、って言われたから」

「誰に?」

「おばあちゃん
ベルを鳴らしたら出てきてくれた」

淡々とそう話す玉と、思いっきり動揺している私。

ここ…、うちの実家だけど?

玉って、うちの実家知ってたっけ?

「Aのおばあちゃん、なんか可愛らしくない?
Aにちょっと似てる」

喜んでいいのか悪いのかわからないような誉め言葉を口にして、

「なんか、痛そう」

とか、ギプスを指でつついた。

その言葉に、私は何も返せない。

いや…、ここは何ていうか、私の実家の部屋なわけで。

大学を卒業するまで、私はこの部屋に住んでいたわけで。

甘酸っぱいというか、誰にも見られたくない恥ずかしい10代の思い出が散らばってるこの部屋に、勝手に入って来られるとか…。

もし私が足を怪我していなかったら、そのまま外に連れ出していたと思う。







「で、何で来たの?ここに
帰省のついで?」

「純粋にAのお見舞に来ただけ」

「コンビニスイーツ持って?」

「今日はコンビニスイーツじゃないけどね」

いつものコンビニのレジ袋だったから、てっきりコンビニスイーツだと思っていたのに、中には高級そうなカットフルーツや小箱に入ったマカロンとかが入っていた。

「何でコンビニ袋?」

「びっくりさせようかなと思って」

とか、いつもゲーム中に見せるような子どもっぽい笑顔を向けられて、やっぱり私は恥ずかしくなった。

この部屋は玉にとってアウェイなはずなのに、まるで私がアウェイにいるみたいだ。







「で?いつ治んの?それ」

「…全治2カ月だって」

「それまでここで療養?」

「まあ…、そうなるね」

さっきから玉の顔が直視できない。

高校大学時代の煩悩だらけの自分の部屋に、神々しいオーラを身にまとった玉がいる様子は、

まさに掃き溜めに鶴。

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りたわかめ(プロフ) - よーこさん» よーこちゃん…(/ω\)こちらこそ、これからもよろしくお願いいたします(/ω\) (2021年12月27日 1時) (レス) id: 9f29bca2de (このIDを非表示/違反報告)
りたわかめ(プロフ) - 和子さん» そんな風に言っていただいてうれしいです。こちらこそ、ありがとうございました♪ (2021年12月27日 1時) (レス) id: 9f29bca2de (このIDを非表示/違反報告)
りたわかめ(プロフ) - Mayさん» こちらこそ、お付き合いいただいてありがとうございました。これからもゆるゆるな日々が続いていくと思われます♪ (2021年12月27日 1時) (レス) id: 9f29bca2de (このIDを非表示/違反報告)
りたわかめ(プロフ) - lily810さん» こちらこそ、お付き合いいただいてありがとうございました。クリスマスに無事書き終えることが出来て、感無量です(/ω\) (2021年12月27日 1時) (レス) id: 9f29bca2de (このIDを非表示/違反報告)
りたわかめ(プロフ) - chiiiさん» またまたお返事が遅くなりまして、申し訳ないです。何とか完結いたしました。読んでいてもらえたらうれしいなあ♪ (2021年12月27日 1時) (レス) id: 9f29bca2de (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りたわかめ | 作成日時:2020年9月5日 0時

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