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「ベッドに行かなくていいの？」
意地悪く口角を上げたその美味しそうな唇は、ゆっくりと私の首筋に触れてくる。
「俺もAに触っていいんだっけ？」
触っていいと言いながら、両手首を拘束したままで唇で触れて来るとか…。
どんな拷問ですか？これは。
首筋に触れている唇は、ちゅっとわざとらしく音を立てて軽く吸い付いては、余韻を残して離れる。
「…あ、ちょっと痕が残っちゃったかも
まあ、でも冬休み中だからいいよね？」
私の手のひらは、彼の胸元に押し付けられたまま。
胸は今まで何度か触れてきたけど、布越しに触れる胸の感触は素肌に触れるそれよりもっと萌える。
「じゃあ次はここね」
彼はそのまま手首を動かして、自らの腰の辺りに滑らせていく。
滑らかな腰のラインに触れた途端、脳内で変なスイッチが入ってしまった。
「もう手首、離していいよ」
「何で？」
「あとは自由に触りたいから」
彼は私の言う通りにしてくれたから、私は自由に彼の体を触ることにする。
まずは太もも。
次は指先。
彼の指は意外と節くれだっていて、その綺麗な顔に似合わないような男らしい指をしている。
その指を一本ずつ、丁寧に触れる。
なぞってみたり、包み込んでみたり、緩く引っ張ってみたり。
彼はそんな私の不可思議な行動も、面白がってされるがままになってくれていた。
次は背中。
ずっと、彼の背中に興味があったから。
その膝の上に乗るように抱きついては、肩先に顎を乗せて背中に触れる。
腰のラインから、ゆっくりゆっくり肩先まで。
彼の体には、柔らかいところと硬いところがある。
そのギャップが好き。
特に肩甲骨の辺りを指で何度もなぞっていたら、肩越しに彼の浅いため息が聞こえてきた。
「嫌だった？」
「嫌じゃないけど…」
「けど？」
「今までこんな風にされたことがないから、なんか変な感じ
でも、全然嫌じゃないら
なんか…、愛されてんなあって気分になる」
なら、よかった。
あんなに恋焦がれていた北山宏光を前にして、かなり大胆なことをしているというのは自分でもわかってる。
彼の唇がそのまま私の唇に降りてくるけど、脳内で私は「唇には指で触りたかったのにな」とか、不埒なことを考えてしまう。
彼からのキスに慣れてしまうとか、私はだいぶ初心を忘れてしまったみたいだ。
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りたわかめ(プロフ) - chiiiさん» お返事が遅くなり申し訳ございません。また続けて書いて行きたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いいたしますm(__)m (2021年12月27日 1時) (
レス) id: 9f29bca2de (このIDを非表示/違反報告)
chiii(プロフ) - これからのお話が楽しみです！ (2021年6月20日 14時) (レス) id: 3eedbd4ab6 (このIDを非表示/違反報告)
りたわかめ(プロフ) - 和子さん» こちらこそ、読んでいただいてありがとうございます。 (2021年6月8日 10時) (レス) id: 4a0ecf03f1 (このIDを非表示/違反報告)
りたわかめ(プロフ) - moraさん» 実は地味に更新してるんですよw不穏な流れになってるかもです<(_ _)> (2021年6月8日 10時) (レス) id: 4a0ecf03f1 (このIDを非表示/違反報告)
和子(プロフ) - 更新ありがとうございます。待ってました! (2021年6月1日 0時) (レス) id: f18c01eb01 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りたわかめ
| 作成日時：2020年9月6日 19時
