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部屋に戻って席についたら、いつものようにテーブルは２カ所に分かれてたんだけど。
私のいるテーブルには、霞さん夫妻と北山くんという最恐の布陣が揃ったわけで。
もうひとつのテーブルは、いい感じに盛り上がってるっていうのに。
私達のテーブルにだけは、異様な空気が漂っていた。
「さっき、見ちゃったんだけど」
旦那さんが重苦しく口を開く。
なのに彼は全く悪びれてもないし、なんだったらうっすらニヤついてるようにも見える横顔で、
「知ってる」
と、しれっと答えていた。
「どういうこと？
２人は付き合ってるわけ？」
旦那さんは声を落として、身を乗り出してるけど、
「内緒」
とか言いながら彼は、チラッと向こうのテーブルの方へ視線を送る。
「こんなとこで言えるわけないじゃん」
意味ありげに笑っては、すました顔でビールを煽って。
だから、
「大丈夫です、付き合ってないですから」
私の方から否定しておく。
だけど旦那さんは全然納得してくれないわけで。
「付き合ってないのに、あんなことを許してるわけ？
Aちゃんは」
声は抑えているものの、その形相があまりに恐ろしくて、隣にいる彼に視線で助けを求めるけど。
北山くんは素知らぬ態度で、ずっと含み笑いのまま。
「まあ、いいじゃない
２人の問題なんだし」
霞さんが口を挟んだ途端に、今度は霞さんが攻撃されてしまう。
「まさか、霞は知ってたわけ？」
「うーん、まあ…、知ってるような知らないような？
てか、なんとなく雰囲気でわかってたし」
霞さんは北山くんと同じように含み笑いで、ビールを煽る。
ますます頭に血が上った旦那さんは、今度は矛先を私に向けてきた。
「Aちゃんはどういうつもりで宏光といるわけ？
宏光の立場、ちゃんとわかってる？」
「ちゃんとわかってます
だから、付き合ってないんです」
「付き合ってないのに、あんなことさせちゃうわけ？」
そこまで言われたところで、
「あれは俺が強引にしちゃったことだから
責めるなら、俺を責めて」
ってまだ、多少ニヤついた表情で、彼がようやく口を挟んできた。
「宏光はどんなつもりでAちゃんと付き合ってるわけ？
適当に弄ぼうと思ってる？」
旦那さんの怒りは今度は彼に向けられたわけで。
なのに彼はまだ表情を緩ませたまま、こう答えた。
「まさか
今、必死でAちゃんを口説いてるとこ
Aちゃんにはいつも躱されてばっかだけど」
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りたわかめ(プロフ) - えぴさん» ありがとうございますm(__)m (2022年1月2日 21時) (
レス) id: 9f29bca2de (このIDを非表示/違反報告)
えぴ - ほんとにリアルすぎて最高です！ (2022年1月2日 18時) (レス) @page21 id: 06d564cdce (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - えりさん» 本日、移行いたしました。えりさんをドキドキワクワクさせられますように(*'ω'*) (2020年2月7日 23時) (レス) id: 9f29bca2de (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - renaruriさん» 更新いたしました。ちょっと急展開になってるかもです(/ω＼) (2020年2月7日 23時) (レス) id: 9f29bca2de (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - moraさん» やったー！いい感じに予想を裏切れてる？私w moraさんの予想を裏切れるよう頑張ります(*'ω'*) (2020年2月7日 23時) (レス) id: 9f29bca2de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わかめ
| 作成日時：2019年9月28日 20時
