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昼過ぎから始まったホームパーティーは、夜９時には解散になった。
でもみんなは、行きつけの店に移動して飲み直すんだって。
別に誘われもしなかったけど、私は１人で帰ることを選択した。
霞さんの家は外から見えないくらいの高い塀に囲まれてるから、こんな風に楽しめたけど、
外だとそうもいかないだろうし。
一応女子の私が混じっていては北山くんに迷惑がかかると思って、自分から辞退した。
そして帰り道の私は、幸せの絶頂にいた。
普通は北山くんと過ごしていた時間の方が絶頂なんだろうけど、一ファンの私としては、
まるでキャパ５人くらいの会場で、濃密な北山宏光ディナーショーでも見たかのような気分でいたから。
週明けのランチタイム、霞さんに、
「北山くんと盛り上がってたじゃん」
っていう言葉と、痛いくらいの肘鉄をいただいた。
「でも私、勢いで嘘をついちゃって」
「何の嘘？」
「北山さんってアイドルなんですよね？
だけど、全然知らないみたいなこと言っちゃったから」
「ああ、二次会で北山くんも言ってた
『あの子、俺の仕事のこと知らないみたいだから、このまま黙っておいて』って」
やっぱり…、そうなっちゃうよね？
でももう、北山くんとは金輪際会うことはなさそうだから、別にいいんだけど。
…てか、今度からコンサートとかどうしたらいいわけ？
もし北山くんが私の顔を覚えてたら！
やっぱり変装とかすべき！？
でもまあ…、私の席運はいつも最悪で、天井席かよくてスタンドの上段。
裸眼で北山くんを拝めることなんて稀で、いつも防振の双眼鏡越しだから。
どうせ北山くんに気付いてもらえることもないだろう。
そんな史上最幸のホームパーティーから、２ヵ月が経過した。
相変わらず私は北山宏光漬けな生活を送っており、テレビに映る彼を見ては、あの日のことを思い出して身悶えたり、
そんな幸せな日々を送っていた。
いつものランチタイムにも、もう北山くんの話題が出ることもなく、
あのホームパーティーはもう、忘れ去られた過去のようなものになっていた。
実際私自身、もし今後誘われたとしても、もう二度と行く気はなかったし。
それに霞さんも、私のことを誘うことはなかった。
「昨日の夜、屋形船に乗ったんだよね
一艘を丸々貸し切って」
霞さんの日常報告に、私は適当な相槌を打つ。
「セレブですね」
「みんなで割り勘するから、そんなに高くないんだよ」
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18rf(プロフ) - わかめさん» わあ！返信有難うございます！！なるほど、そうだったんですね！！主人公ちゃんの気持ちすごいわかるなあ、北山さんに触れたい！！って毎回なってます笑これからの展開たのしみにしてますね！！ (2019年7月30日 0時) (
レス) id: 6b95d259ee (このIDを非表示/違反報告)
ふう(プロフ) - わかめさん» 返信ありがとうございます！沢山連載あるのに更新ありがとうございますTT (2019年7月22日 23時) (レス) id: 24794ead76 (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - ふうさん» コメントありがとうございますm(__)mそんなこと言っていただいてうれしいです(/ω＼)今夜も更新しようと頑張ってますが、もう既に眠いのでくじけるかもしれませんが、どうぞよろしくお願いしますm(__)m (2019年7月21日 22時) (レス) id: 9f29bca2de (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - アップルさん» そんなことと言っていただいて、ありがとうございます！ご褒美だとか、本当にもったいないくらいです。夜桜と北山くん、かなり素敵だと思われます！どうぞこれからもよろしくお願いしますm(__)m (2019年7月21日 22時) (レス) id: 9f29bca2de (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - 18rfさん» はじめまして、コメントありがとうございます。毎回気になるところで終わりますよねwでもこれ、実は自分のためなんです。次を書きたくなるようなところで終わらせておかないと、次に書く気がなくなっちゃうので(/ω＼) (2019年7月21日 22時) (レス) id: 9f29bca2de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わかめ
| 作成日時：2019年6月25日 22時
