GATE １８ →

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「さっきの話、どういう意味？」

届いたパスタを食べながらも、私は先生を問いただす。

「何の話？」

って、もう忘れちゃってんの？

自分から言い出したくせに。

「私が１８になったら、もう好きじゃなくなってもいいって話。」

「…あー、あれね？
言葉の通りだけど？」

「期間限定の交際ってこと？」

「てか、お前が先に言ったんじゃん。
１８になったら、好きじゃなくなるんだろ？俺のこと。」

「そうなってもいいの？」

「…てか、そうなれるもんならなってみろ、って感じ？」








「Aは知らないみたいだから、本当の恋愛を。
俺が教えてやろうかなって。」

「先生、偉そう。」

「だって偉いし。」

そう言って鼻で笑う先生にイラついてるくせに、その反面いちいちときめくのが自分でも腹が立つ。

先生なんか嫌いだ。

だけど、目が離せない。

だから、ずっと見ていたくなる。

腹の立つことを言われても、ムッとするけど結局許してしまう。

先生って、本当に得なキャラだよね。









「卒業式の後、俺のことを振れば？
…出来るもんならね。」

「…どういう意味？」

「Aは俺から離れられなくなってんじゃない？
その頃には。
俺はそのつもりだけどね。」

すごい自信じゃん。

「じゃあ私が卒業式の後に、先生を振ったら？」

「できる？それ。」

「できるかもよ。」

なんだろ、この会話。

だんだん先生のペースに巻き込まれて、会話の雰囲気が甘くなっていくのが、

なんだか怖かった。

これから私は、今まで経験したことのない世界に連れて行かれるんじゃないかって。









なのに先生は、ごはんを食べ終えたらすぐに、

「じゃあ、送ってくわ。」

とかって、Ｔシャツの上からジャケットを羽織ってしまう。

「もう？」

「もうって。
まさか、泊まる気？」

「…違うけど。」

「あー…、ちゃんとその辺の話はしとかないとね。」

ソファーから立ち上がったくせに、先生はまた座り直す。

「俺は、Aに手を出すつもりはないから。」









「Aがちゃんと高校を卒業して、まだ俺と付き合いたいって思ってくれたら。
その後は遠慮なく手を出すけど。」

「それって、教師と生徒だから？」

「それもあるけど。
Aはまだ１８にもなってないし。」

「１８にならないとダメなの？」

「そういうもんでしょ。」

「ちゃんと付き合ってても？」

「てか、俺捕まっちゃうんだけど。
Aに手を出した時点で。」

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