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渉は本当に１ヵ月も育児休暇を取ることになった。
１２月の頭から、お正月明けまで。
家に戻ってきた私達の生活は一気に、知花中心になってしまった。
いつもは開けっ放しで大広間みたいに使ってる部屋も、襖を閉め切って１０畳ほどの居間に籠もりっきり。
「産後１ヵ月は横になってないといけないから。」
そう言って居間のテレビが見えるいい位置に敷かれた布団の中で、知花と１日中過ごしてる。
渉は相変わらずバタバタと私達の世話を焼いては、たまに知花の寝顔を眺めに来る。
それはデレた感じなんかではなく、心配そうに様子を見ては分厚い育児書をめくって難しい顔をしたり。
この家で過ごす冬は初めてで、意外に雪の多いこの街は、１２月に入ってすぐに数�兩僂發襪曚匹寮磴�降った。
縁側の障子を開けて庭を眺めながら、知花を抱いていたら、
「知花が風邪ひくから。」
って、ピシャリと障子を閉められてしまう。
家事育児をしていない時の渉は、パソコンに向かって仕事をしていることが多いんだけど。
今日もパソコンを熱心に見つめていた渉は、
「…あ！」
と、小さく声を上げた。
「教授からメール来てる。
卒論の最優秀賞候補、Aと数人が残ってるって」
「誰？」
隣からパソコンの画面を覗き込むと、そこには繭ちゃんの名前も記されていた。
「たぶん繭ちゃんだよ、最優秀賞は」
「何でそう思うわけ？」
「かなり気合い入ってたもん
森本先輩も付き合わせて、フィールドワークしまくってたらしいよ」
だって私の卒論は、フィールドワークなんて全くできなくて、全てこの家の中で書き上げたものだから。
「読んだの？あいつの卒論。」
「ちょこっとだけね。
かなり臨場感があって、説得力がすごかった。」
「…あ、卒論の口頭試問が来月にあるって書いてるけど、どうする？」
どうする…って。
行かないと単位もらえないんだよね？
「テレビ電話でも可って書いてるけど。」
「…いいのかな、テレビ電話でも。」
「教授がいいって言ってんだから、甘えれば？」
正直、生まれたばかりのこの子を連れて東京とか、絶対に無理なんだけど。
てか、この分だと卒業式の出席すら危うい。
…そうか、年が明ければとうとう私は、大学を卒業しちゃうんだ。
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りたわかめ(プロフ) - 俊哉の専属メイドさん» いつもありがとう♪長い間かかっちゃいましたwまた時間のある時にでも読んでやってください！今までありがとうございました！ (2019年9月12日 8時) (
レス) id: ba720923d0 (このIDを非表示/違反報告)
りたわかめ(プロフ) - Yukieさん» ありがとうございますm(_ _)m私自身、ごめんね通知送るよー的な申し訳ない気持ちで更新してたんですけど、喜んでもらえてたと知り、本当にうれしいです。今までありがとうございました！ (2019年9月12日 8時) (レス) id: ba720923d0 (このIDを非表示/違反報告)
俊哉の専属メイド(プロフ) - とうとう終わってしまったのね(；ω；)本当に更新お疲れ様でした！他の作品も読みたくなったから休みの日に読み返したいと思います！！ (2019年9月12日 2時) (レス) id: 07640af2e5 (このIDを非表示/違反報告)
Yukie(プロフ) - 完結お疲れ様でした。通知が来る度に最初から読みたくなり何度も読ませていただきました。素敵な横尾さんでした。早速最初から読みたいと思います。素敵なお話をありがとうございました。 (2019年9月11日 23時) (レス) id: 69f70e9dfc (このIDを非表示/違反報告)
りたわかめ(プロフ) - えみさん» 今まで読んでいただいてありがとうございました！私も学生時代に横尾先生に出会っていたら、死んでも離しません！！これからもいろいろ書いていくと思いますので、また読んでいただけたらうれしいですm(_ _)m (2019年9月11日 23時) (レス) id: ba720923d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わかめ
| 作成日時：2018年7月14日 2時
