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「布団?
それともベッド?」
先生はしばらく考えた後、
「まあ、あの家にベッドを置くのは違和感あるし。
布団…、になんのかな。」
って、曖昧な返事。
まさか、そういうの考えてなかった?
私は初めてあの家に行った時にすぐに想像したよ?
私達はどこでどんな風に寝るのかなーって。
ホテルに着いた頃には2人とも、肩はおろか背中までびっしょり状態で、
「とりあえず着替えて。
コインランドリーで洗ってくる。」
って先生は、私をバスルームに押し込んだ。
前にも同じようなシーンがなかったっけ?
夕立に遭ってびしょ濡れになった服を、先生がコインランドリーで洗ってきてくれたんだっけ。
コインランドリーから帰ってきた先生は、ホテルの隣にあったコンビニでおにぎりやサンドイッチを買ってきてくれた。
「なんか出かける気にならないから、コンビニで適当に買ってきた。
あ、明日の朝ごはん用に余分に買ってきてるから、食いすぎんなよ。」
…先生、一言余計だよ。
2人でベッドに仲良く並んでおにぎりを食べながら、
私はずっと聞きたかったあの話をとうとう聞き出すことに成功した。
「ねえ、昨日の送別会の話だけど。
何であんなこと言ったの?」
「…何だっけ?」
まさか覚えてないとかじゃないよね?
あの時、先生は一滴も飲んでなかったくせに。
「奥さんが大学生だってこと、バラしたじゃん!」
そう言った途端に、先生に鼻で笑われた。
「誰もAのことだって1ミリも疑ってなかったし、よかったんじゃないの?」
「そういう問題じゃないよ。
何であんなこと言うわけ?
もし私だってバレちゃったら、大学に居づらくなるじゃん。」
「本当は全部バラしてやろうと思ってた。
奥さんがAってことも、全部。」
先生のそんな大胆な告白に、私は目を丸くして、
「でもやめた。
Aが辛い思いするかもって思ったから。」
「Aを1人にしておくのはやっぱり心配だし。
Aが俺の奥さんだってことをみんなに公開しておけば誰も手を出さねーだろ、とか思っただけ。
いわゆる保険、的な?」
なんだ…。
心配してくれてたんだ、1人で大学に残る私のこと。
最近の先生は引っ越しとこの街での生活のことで頭がいっぱいで、
残される私の気持ちとか忘れちゃってるんじゃないかなーとか思ってたから。
だから、ほんとは怒らなきゃいけないとこなんだろうけど、なんだか安心した。
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yanchahime3014(プロフ) - こんばんは。さっき、バニラドロップ読んでニヤニヤしてショコラ読んでキュンキュンしとります!!これからの展開も楽しみにしてます(*^-^*) (2017年7月8日 0時) (レス) id: 497c53e7cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:わかめ | 作成日時:2017年2月25日 2時