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一泊したら帰る予定だったのに、何故か次の日も俺らはこの家にとどまっていた。

何故かって…。

山間のこの地域は、夜になるとかなり寒くて、

翌朝、雨戸を開けたら辺りは一面の雪だったから。

…しかも、朝からけっこう吹雪いてる。

食糧は昨日のカレーの残りがあるし、朝食用にパンとかも買ってたけど、多分今日一日引きこもるのが限界っぽい。









Aは朝から台所を漁って、楽しそうに食糧を探し始める。

「あ、ツナ缶があったよ。
賞味期限は来年だって。」

「あー…、じゃあ米はあるからおにぎりとかしてみる?今夜。」

なんて言いながら、台所の床下収納を開けてみる。

賞味期限の切れそうな乾麺や缶詰なんかがいろいろ出てきて、

「一週間くらいはここに籠もれるかもね。」

なんて、Aは機嫌がいい。

押し入れから勝手にこたつを取り出して設置しては、

「たいちゃんも入りなよ。
暖かいよ。」

とかって、こたつに入ったまま横になってテレビをザッピングし始める。









「あーあ、こんな感じの別荘があったらなあ。」

Aがテレビを見ながら、ぽつりと呟く。

Aの隣に入って、Aの真似をして横になってみた。

背中からAを抱き寄せて、一緒にテレビを見ているだけでもう眠気が襲ってくる。

こたつのパワーってすごいわ。

今まで、2人で旅に出ることに意味があるって思ってたんだけど、もしかしたら俺らはこんな風に過ごしたかっただけのかもしれない。

現実世界から離れた場所でのんびり、みたいな。









そのまま俺らはこたつで寝入ってしまい、夕方頃、玄関のドアがノックされる音で目が覚めた。

どうやら近所の人が、うちの雨戸が開いてるのに気付いて、食糧を持って訪ねてきてくれたらしい。

Aも知り合いの人らしく、他の近所の人も次々と食糧を持ってきてくれて。

気が付いたら台所には、食糧の山ができていて、このまま一週間は余裕でこの家に籠もれそうな雰囲気。

それにこのコタツの居心地が良すぎて、この家から離れ難いんだけど。

昼食兼夕食のカレーライスを食べながら、Aがポツリと呟く。

「あのさ…。
旅行よりも私、この家にいる方が楽しいんだけど。」

あーあ、言っちゃった。

Aが言わなかったら、俺の方が言おうと思ってたのに。

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設定タグ:キスマイ , Kis-My-Ft2 , 藤ヶ谷太輔   
作品ジャンル:タレント
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りたわかめ(プロフ) - ひツじさん» こんにちは。実はリンクが外れてまして、この話は続きがあって、もう完結しています。リンクを貼り直しておきましたので、また読んでやってください♪ (2021年3月1日 17時) (レス) id: 9f29bca2de (このIDを非表示/違反報告)
ひツじ(プロフ) - 更新待ってます。 (2021年2月28日 23時) (レス) id: 5c2b66150e (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - 玲さん» 長いこと返信できずに申し訳ないです。しばらく更新できなかったので、ようやくお返事できます♪続きの展開、お気に召していただけたらとてもうれしいです(*'ω'*) (2018年3月3日 23時) (レス) id: 9f29bca2de (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 待ってましたー!!!ものすっごく嬉しいです!フランボワーズの藤ヶ谷さんが大好きなのでもう本当嬉しいです。しかもこの続きの展開に期待が(//▽//) (2018年1月2日 10時) (レス) id: b7c4bcac2b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:わかめ | 作成日時:2016年12月21日 23時

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