検索窓
今日:17 hit、昨日:4 hit、合計:353,398 hit

213 ページ13

Aは盛大に抵抗してたけど、ほぼ強引にAを連れて高速バスに乗った。

前日の夜に、俺からお姉さん経由でAの実家に連絡を入れてもらって、訪問の了承もとったし。

だけど、バスに乗ってもAはまだ不機嫌なまま。

「絶対、反対されるよ。」

って、窓の方を向いたまま、そんなことを言う。

まあ、Aのお姉さんにも言われたけどね。

『まあ、1回じゃ無理だと思うけど、頑張って。』的な感じで。

そんなの、とっくに覚悟はできてるし。

むしろ、この機会を待ってたって感じ。








Aの住む街のバス停に着いて、そこからAへの家へ向かう道で、何とも言えない気持ちになる。

俺、何回通ったっけ、この道。

最初は、里帰りしてたAに会いたくて、深夜に勝手に訪ねて行ったんだっけ。

こっそりデートしに来たり、家出したAを送り届けに来たり。

そして今回は、いよいよご両親に挨拶っていう訪問。

俺的には覚悟は決まってるけど、肝心のAは足取りが重い。

すぐに立ち止まっては、不安そうに俺を見上げてくるから、その度に、

「大丈夫だって。」

とか、

「Aは何も言わなくていいから。」

って、宥めながら進む、Aの実家への道のり。









とうとうAの実家の前まで来ても、Aは呼び鈴を押そうともしない。

「このボタンはお父さんを召喚するボタンで、押しちゃったら私はそのまま家に閉じ込められちゃいそうな気がする。」

とか、訳わかんないこと言い出すし。

仕方ないから俺が強引に呼び鈴を押したら、隣でAはむくれてるし。

すぐにお母さんが出てきてくれて、笑顔で、

「いらっしゃい。」

って言ってくれたけど、肝心のお父さんの姿が見えない。

「…お父さんは?」

Aの問いかけにお母さんは、

「中にいるよ。」

って、含み笑い。

前回、戦うことなく終わってしまった溺愛対決が、

今、まさに始まろうとしている。

214→←212



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (416 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1388人がお気に入り
設定タグ:キスマイ , Kis-My-Ft2 , 藤ヶ谷太輔   
作品ジャンル:タレント
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

この作品にコメントを書くにはログインが必要です   ログイン

りたわかめ(プロフ) - ひツじさん» こんにちは。実はリンクが外れてまして、この話は続きがあって、もう完結しています。リンクを貼り直しておきましたので、また読んでやってください♪ (2021年3月1日 17時) (レス) id: 9f29bca2de (このIDを非表示/違反報告)
ひツじ(プロフ) - 更新待ってます。 (2021年2月28日 23時) (レス) id: 5c2b66150e (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - 玲さん» 長いこと返信できずに申し訳ないです。しばらく更新できなかったので、ようやくお返事できます♪続きの展開、お気に召していただけたらとてもうれしいです(*'ω'*) (2018年3月3日 23時) (レス) id: 9f29bca2de (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 待ってましたー!!!ものすっごく嬉しいです!フランボワーズの藤ヶ谷さんが大好きなのでもう本当嬉しいです。しかもこの続きの展開に期待が(//▽//) (2018年1月2日 10時) (レス) id: b7c4bcac2b (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:わかめ | 作成日時:2016年12月21日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。