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「何でいきなりその話?」

そういえば、この話、きちんと2人で話したことなかったかもね。

とりあえず、今をやり過ごすのに精いっぱいで、

試験の結果が出てから、これからのことを考えればいいや、みたいな感じだったから。

「ずっと気になってた。
たいちゃんが地元の教採に受かったらどうするんだろうって。
でも、たいちゃんは何も言わないし。」

「だって、受かるかどうかわかんないし。」

「受かるよ。
たいちゃんなら、絶対受かる。
だって、私が人事担当なら、絶対合格させるもん。
たいちゃんほど、先生に適してる人はいないよ。」

「…ありがと。」

Aの背中を緩く抱き締めて、濡れた前髪に唇を寄せる。

俺ら、何してんだろ。

朝のプールの真ん中で。








そのままAを露天風呂に連れだして、水着のまま温泉に浸かる。

Aを膝の中に招き入れて、背中から体重をかけるように抱き寄せれば、

Aも俺の胸に体重をかけてくる。

俺らさ、ずっとこうやって付き合って来たよね。

お互い、重すぎるほどに体重をかけ合いながら。

Aと離れて暮らすとなったら、一体どんな感じになるんだろう。

…つか俺ら、離れて暮らせんのかな、実際。

腕の中のAは黙ったままだし。

俺も、気の利いたことが何も言えないまま。







そのうち、

「…のぼせちゃうよ。」

って、Aが俺の腕の中から抜け出そうとするのを、

気付いたら、まるで逃がさないみたいにして、腕の中から出さないようにしてた。

「たいちゃん、熱いって。」

「…うん。」

「出たいよ。」

「…わかってる。」

Aのそんな訴えに、何故か俺は生返事で。

ずっと、Aを腕の中に捕まえてる。









いったい、どうしたいんだろ。

Aのこと。

ふっとその手を緩めてあげたら、Aは一旦俺から離れるけど、

露天風呂から出ようとして、何故かもう一度俺の腕の中に戻ってくる。

「たいちゃん上がろう。」

「…うん。」

「たいちゃんが上がらないなら、私も入ってる。」

ってA、耳まで真っ赤じゃん。

あと数分入ってたら、Aはのぼせてしまうかも。

無言でAの手を引いて、露天風呂から出ると、プールの中に連れて行く。

「なんかサウナの後に水風呂に入ってるみたいだね。」

って、無邪気に笑うAを見てると、なんかたまんなくなって、

その背中ごと甘えるように抱き寄せれば、さっきまではしゃいでたAは、急におとなしくなる。

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設定タグ:キスマイ , Kis-My-Ft2 , 藤ヶ谷太輔   
作品ジャンル:タレント
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りたわかめ(プロフ) - ひツじさん» こんにちは。実はリンクが外れてまして、この話は続きがあって、もう完結しています。リンクを貼り直しておきましたので、また読んでやってください♪ (2021年3月1日 17時) (レス) id: 9f29bca2de (このIDを非表示/違反報告)
ひツじ(プロフ) - 更新待ってます。 (2021年2月28日 23時) (レス) id: 5c2b66150e (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - 玲さん» 長いこと返信できずに申し訳ないです。しばらく更新できなかったので、ようやくお返事できます♪続きの展開、お気に召していただけたらとてもうれしいです(*'ω'*) (2018年3月3日 23時) (レス) id: 9f29bca2de (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 待ってましたー!!!ものすっごく嬉しいです!フランボワーズの藤ヶ谷さんが大好きなのでもう本当嬉しいです。しかもこの続きの展開に期待が(//▽//) (2018年1月2日 10時) (レス) id: b7c4bcac2b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:わかめ | 作成日時:2016年12月21日 23時

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