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翌朝、予想通りに二階堂くんのお母さんが予告もなしに部屋に入ってきた。
二階堂くんは布団からはみ出て畳の上で寝ちゃってたけど、私は元居た布団できちんと寝てたから。
そんな私達を見て、お母さんは満足そうな顔で部屋を出て行った。
その日も夕方近くまで話し合いは続き、私はその間もお客様扱いのまま。
だけど「結婚」とか「若女将」とかいう言葉が、脳内をグルグルと渦巻いて、100％楽しむことはできなかった。
帰りの電車の中、疲れ切った顔の二階堂くんは、
腕を組んだまま、私の肩にもたれて熟睡していた。
部屋まで一旦帰ってきた後も、お互いバイトがあるからって、バタバタと出かけて、
だから今日の話し合いの結果を聞いたのは、バイト終わりの帰り道のことだった。
「昼間のバイト、辞めることにした。」
真っ暗な道を緩く手を繋いで歩きながら、二階堂くんはぼそっと報告してきた。
「いいの？」
「生活費や家賃は自分で稼がないといけないけど、学費は何とかなったから。」
「結局、話し合いはどうなった？」
「…どうもなってない。
でも、親の言い分もわかったから、スッキリはした。
最後には、就職して世間の厳しさを知って来いって言われたから、
来月から真面目に就活しないと。」
…なんだ、話はまとまってんじゃん。
二階堂くんは気付いてないかもしれないけど、それって許してくれてるってことなんじゃないの？
その日の夜は２人とも電池が切れたように眠りについて、翌日の昼前に目を覚ました。
私より先に二階堂くんの方が先に起きてて、
「目覚ましをかけずに寝るのって、こんなに気持ちよかったっけ？」
なんて幸せそうな顔をして、私の方を向いてくる。
今日からは２人共バイトは夜だけだから。
「二階堂くん、すぐ起きて準備して。
昼間はフリーなんだから、遊ばないともったいないよ。」
「遊ぶって何して？」
「デートがしたい。
ちゃんとしたデート。」
ベッドから降りて、二階堂くんの両腕を引っ張ってあげるけど、
結局引っ張り返されて、ベッドの中に逆戻りしてしまう。
「明日にしよ？
デートは。」
そう言っては、二階堂くんは大きなあくびをして、私を抱き寄せたまま瞼を閉じてしまう。
だから私は勝手に、眠ってる二階堂くんを観察。
あ…、意外に睫毛が長い。
あと無防備な寝顔も可愛い。
あーあ…、このまま一生、二階堂くんの寝顔を眺めていられたらいいんだけどな。
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わかめ(プロフ) - にかはるかさん» そろそろ話もいい感じに入ってきました(/ω＼)今日も更新しましたので、是非、読んでいただければ幸いです(*'ω'*) (2018年4月18日 22時) (
レス) id: 9f29bca2de (このIDを非表示/違反報告)
にかはるか(プロフ) - 主人公ちゃん頑張ったー！にかちゃんどうするんだろ？ラブラブになれるかなー？！ドキドキがとまりません！！ (2018年4月17日 4時) (レス) id: 3dfef49e61 (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - チョコブラックさん» コメントありがとうございますm(_ _)mどちらも読んでいただけて幸せですー(*´∀`)♪ (2018年4月9日 23時) (レス) id: ba720923d0 (このIDを非表示/違反報告)
チョコブラック(プロフ) - タマちゃんの方も読んだけどどっちも面白いし、読みやすい！ (2018年4月8日 10時) (レス) id: e5c704bd79 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わかめ
| 作成日時：2018年3月21日 4時
