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「え？どういうこと？」
二階堂くんが身を乗り出したところで、
「休憩入れる？」
そう言って、玉森くんは私達をパソコンルームから連れ出してくれた。
学食の端っこのテーブルで、缶コーヒーを飲みながら３人で今後の対策を練る。
「略奪って…。
別に俺、あの子と付き合ってたわけじゃないし。」
「まあ、他人から見れば略奪に見えるんじゃない？」
「俺、訂正してくるわ。
Aは悪くないって。」
そんなことを言い出す二階堂くんを２人で止めて、ため息をひとつ。
「噂を広めたのは、あの子じゃないの？
紗矢って子。」
やっぱり玉森くんも気付いてたか。
だけど二階堂くんは、
「何であの子が？
全然関係ないじゃん。」
なんて不思議がってる。
二階堂くんは女子の恐ろしさをわかってない。
紗矢ちゃんは翠ちゃんの失恋を利用して、私達に天誅を下してるつもりなんだよ。
「まあ…、別に気にしなくていいんじゃない？
ゼミも明日で終わりだし、試験も終われば春休みに入るし。
新学期が始まる頃には噂も消えてるって。」
うん、私も玉森くんと同意見。
春休みは２か月もあるんだし。
４年生になったら、大学に来ることも少なくなるし。
このまま放置してたら、みんな忘れてくれるでしょ。
結局その後も、みんなの態度はおかしくて。
完全に私は悪者として仕立て上げられちゃってるんだと思う。
「なんか今日は疲れた。」
帰り道、レジュメは全部完成したのに、二階堂くんは浮かない顔。
「何でAが悪者になるわけ？
悪いのは俺なのに。」
「でも、翠ちゃんの気持ちを知ってて付き合った私にも、非はあるから。」
「振ったのは俺なのに？」
二階堂くんはわかってない。
女子の敵は女子なんだよ。
好きな男子に振られても、腹が立つのはその男子と付き合ってる女子なんだよ。
二階堂くんは相変わらず納得いかないって顔をしてるから、ついからかってみたくなった。
「いいね、二階堂くんはモテて。
私なんか全然モテないし。」
そう言ったら、
「いいじゃん。
俺にモテてんだし。」
自分で言って恥ずかしかったのか、
目が合うとくしゃっと笑って、そのままぷいっと向こうを向いてしまった。
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わかめ(プロフ) - にかはるかさん» そろそろ話もいい感じに入ってきました(/ω＼)今日も更新しましたので、是非、読んでいただければ幸いです(*'ω'*) (2018年4月18日 22時) (
レス) id: 9f29bca2de (このIDを非表示/違反報告)
にかはるか(プロフ) - 主人公ちゃん頑張ったー！にかちゃんどうするんだろ？ラブラブになれるかなー？！ドキドキがとまりません！！ (2018年4月17日 4時) (レス) id: 3dfef49e61 (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - チョコブラックさん» コメントありがとうございますm(_ _)mどちらも読んでいただけて幸せですー(*´∀`)♪ (2018年4月9日 23時) (レス) id: ba720923d0 (このIDを非表示/違反報告)
チョコブラック(プロフ) - タマちゃんの方も読んだけどどっちも面白いし、読みやすい！ (2018年4月8日 10時) (レス) id: e5c704bd79 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わかめ
| 作成日時：2018年3月21日 4時
