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数時間だけ寝て、朝早くから登校して。

玉森くんと待ち合わせして、3人でパソコンルームへ。

作業はいよいよ佳境に入り、レジュメのチェックをしたり、最終段階に入る。

だって、明日がゼミの発表の日だから!

しばらくしたら、絢がパソコンルームにやってきて、廊下から私に小さく手招きをしてきた。

なんだろ…。

こっそり廊下に出れば、すぐに絢に隅の方へ連れて行かれてしまう。

「A、二階堂くんと付き合ってるって本当?」

って、神妙な顔つきで。

「…本当。」

「じゃあ、翠ちゃんから略奪したって言うのも本当?」

略奪!?

何でそんなことになってるわけ?









絢に今までのいきさつを簡単に話したら、なんとか理解してくれたけど。

どうやら、グループLINEとかで噂になっているらしい。

翠ちゃんが二階堂くんを好きなのを知ってて、私が横から略奪した、的な。

「私も昨日、ゼミの子からLINEで教えてもらったんだけど。
女子はみんなその噂信じてて、Aのこと悪く言ってたから。」

…マジか。

でも、なんとなく噂の根源が誰なのかは予想がつく。

どうせ紗矢ちゃんでしょ?

翠ちゃんからこの間の話を聞いて、尾ひれ羽ひれをつけて言いふらしたに決まってる。

「それって略奪とは言わないと思うけど。
ても、翠ちゃんが二階堂くんのことを好きなのを、Aが知ってたって言うのがネックだよね。」

確かに私は、紗矢ちゃん経由で2人がうまくいくように協力してほしいって頼まれてたわけで。

そこを横取りしたことには変わりはないよね。









絢と別れてパソコンルームに帰って来たら、二階堂くんは心配そうに顔を覗き込んでくる。

「なんかあった?」

…って、意外に鋭いね。

そういうのには無頓着なタイプだと思ってたのに。

「たいしたことないよ。」

とりあえず話を流して作業を進めるけど、そのうちにゼミの子達も次々とパソコンルームに入ってきて、私達を見て何かひそひそと話してるのに気付いた。

…あからさまじゃん。

他の子も私達を見つけては好奇の眼差しを向けてくるから、さすがに二階堂くんも何かを察したみたいで、

「何か今日、変じゃない?
みんながチラチラこっちを見てくんだけど。」

なんて、こそっと聞いてくる。

なのに、

「ニカ知らないの?
お前ら、今噂の的なんだけど。」

玉森くんがサラッとカミングアウトしちゃうし!

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わかめ(プロフ) - にかはるかさん» そろそろ話もいい感じに入ってきました(/ω\)今日も更新しましたので、是非、読んでいただければ幸いです(*'ω'*) (2018年4月18日 22時) (レス) id: 9f29bca2de (このIDを非表示/違反報告)
にかはるか(プロフ) - 主人公ちゃん頑張ったー!にかちゃんどうするんだろ?ラブラブになれるかなー?!ドキドキがとまりません!! (2018年4月17日 4時) (レス) id: 3dfef49e61 (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - チョコブラックさん» コメントありがとうございますm(_ _)mどちらも読んでいただけて幸せですー(*´∀`)♪ (2018年4月9日 23時) (レス) id: ba720923d0 (このIDを非表示/違反報告)
チョコブラック(プロフ) - タマちゃんの方も読んだけどどっちも面白いし、読みやすい! (2018年4月8日 10時) (レス) id: e5c704bd79 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:わかめ | 作成日時:2018年3月21日 4時

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