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その日のバイト終わりは、強引に店の前で待ち合わせの約束をさせられた。
しばらくして現れた二階堂くんは、私を見るなり、子どもみたいにくしゃっと笑うから、その度に胸が痛む。
この状態は精神衛生上、きっとよろしくない。
「どう？新しいバイトは。」
平静を装ってそう聞けば、
「楽。
今日は初日だから、仕事の流れとか教えてもらってたんだけど、
すぐに覚えちゃって、普通に働いてた。」
「二階堂くんが選ぶってことは、そのお店、時給がいいの？」
「全然。
前のバイトより、かなり安いよ。」
「大丈夫なの？
生活かかってるんじゃなかった？」
「春休みにまとめて働くから平気。」
二階堂くんは鼻歌交じりで、夜道を先導するように歩いていく。
「Aのバイト先の近くで働きたかったから。
そうしたら一緒に帰れるし。」
って、天真爛漫な笑顔で言わないでほしい。
さっきから、胸が痛くてどうにかなりそうなのに。
「…そっか。」
だから、こんな気の利かない返事しかできない。
二階堂くんは私のマンションまで送ってくれようとしてるのかな。
一緒に居られるのはうれしいけど、精神的に苦しすぎて今すぐ逃げ出したいくらいなんだけど。
私のことを親友だと思ってる二階堂くんと、そんな二階堂くんを好きな私と。
私達の関係は、かなり
マンションの前までたどり着くと、 二階堂くんはしれっとこんなことを言ってくる。
「Aの部屋に遊びに行っていい？」
はにかんだような可愛らしい表情で。
「…だめ。」
「何で？」
何で断られたのかわからないって目をして、私の顔を覗き込んでくるから、私は慌てて顔を逸らした。
「別に理由なんかないよ。」
自分でも、どう言い訳していいのかわからなくなって、半ば逆ギレみたいな返しをしてしまう。
「何怒ってんの？」
「怒ってないよ。」
「怒ってんじゃん。」
私達の間に気まずい沈黙が流れるけど、二階堂くんは立ち去ろうとはしない。
納得いかないって感じで、私を見つめてくる。
「…ごめん。
困るから。」
沈黙に耐えられずにそう答えれば、
「何で？」
って、また質問されてしまう。
「何でも。」
「理由言えって。」
なかなか納得してくれない二階堂くんと、今にも心が折れそうな私。
追い詰められて限界に達した私は、とうとう言ってしまった…。
「もう私は二階堂くんのこと、友達だとか思ってないから！」
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わかめ(プロフ) - にかはるかさん» そろそろ話もいい感じに入ってきました(/ω＼)今日も更新しましたので、是非、読んでいただければ幸いです(*'ω'*) (2018年4月18日 22時) (
レス) id: 9f29bca2de (このIDを非表示/違反報告)
にかはるか(プロフ) - 主人公ちゃん頑張ったー！にかちゃんどうするんだろ？ラブラブになれるかなー？！ドキドキがとまりません！！ (2018年4月17日 4時) (レス) id: 3dfef49e61 (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - チョコブラックさん» コメントありがとうございますm(_ _)mどちらも読んでいただけて幸せですー(*´∀`)♪ (2018年4月9日 23時) (レス) id: ba720923d0 (このIDを非表示/違反報告)
チョコブラック(プロフ) - タマちゃんの方も読んだけどどっちも面白いし、読みやすい！ (2018年4月8日 10時) (レス) id: e5c704bd79 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わかめ
| 作成日時：2018年3月21日 4時
