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「何でだかわかんないけど。
Aを見てたら、時々そうなる…。」
自分で言って恥ずかしくなったのか、二階堂くんはそのまま顔を伏せてしまう。
なんだ、私と同じじゃん。
私も二階堂くんを思うと、胸が苦しくなることがあるもん。
きっと、私達の関係にうまい名前はないんだよね。
「甘えてていいんだよ、私に。
私達は親元から離れてて、頼れる人が近くにいないんだから。
だから、私が困った時には二階堂くんが助けてよ。」
その言葉に安心しきったように脱力した後、
「じゃあ、ちょっと寝ていい？」
なんて、二階堂くんははにかんだように微笑んで、ベッドに戻っていった。
大丈夫。
私達は対等なんだよ。
そんな私達に、恋愛感情とか面倒くさいものは必要ないんだって。
翌日から私は、二階堂くんを部屋で飼うようになった。
飼うって言い方はふさわしくないかもしれないけど、昨日の夜きちんと話して納得したのか、二階堂くんは遠慮なく私に甘えるようになってきたから。
学校も今週は休んで、毎日テレビを見ながら昼寝三昧らしい。
だからなのか、私が夜遅くにバイトから帰ってきたら、まるで飼い犬のようにまとわりついてきて、おしゃべりが止まらなくなる。
「…二階堂くんってそんなにおしゃべりだっけ？」
そう苦情を言っても、
「てか、今の俺の話相手ってAしかいないんだけど。」
なんて屈託のない笑顔を惜しみなく見せてくるから、諦めた。
だから最近は、ひとしきり二階堂くんの話を聞いてあげることにしてる。
金曜日のゼミで、とうとう翠ちゃんに呼び止められてしまった。
「二階堂くん、ずっと休んでるみたいなんだけど、何か知らない？」
って。
翠ちゃんの後ろには、そんな私達を監視するように立ってる紗矢ちゃんの姿。
これは…、回答を間違えると、とんでもなく面倒なことになりそうだ。
なるべく慎重に、平静を装って答える。
「なんか入院してたらしいよ、二階堂くん。」
「入院！？何で？」
「詳しくは知らないけど、今は自宅静養中なんだって。
来週から大学にも出てくるって聞いたけど。」
そこまで話したから、もうお役御免になると思ってたのに、
「何でAちゃんが、そこまで知ってるわけ？」
険しい顔をした紗矢ちゃんが、割り込んでくる。
「だって同じグループだし。
今日は休むからって連絡もらっただけだよ。」
「自宅静養ってどこで？」
更に紗矢ちゃんの尋問は続く。
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わかめ(プロフ) - にかはるかさん» そろそろ話もいい感じに入ってきました(/ω＼)今日も更新しましたので、是非、読んでいただければ幸いです(*'ω'*) (2018年4月18日 22時) (
レス) id: 9f29bca2de (このIDを非表示/違反報告)
にかはるか(プロフ) - 主人公ちゃん頑張ったー！にかちゃんどうするんだろ？ラブラブになれるかなー？！ドキドキがとまりません！！ (2018年4月17日 4時) (レス) id: 3dfef49e61 (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - チョコブラックさん» コメントありがとうございますm(_ _)mどちらも読んでいただけて幸せですー(*´∀`)♪ (2018年4月9日 23時) (レス) id: ba720923d0 (このIDを非表示/違反報告)
チョコブラック(プロフ) - タマちゃんの方も読んだけどどっちも面白いし、読みやすい！ (2018年4月8日 10時) (レス) id: e5c704bd79 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わかめ
| 作成日時：2018年3月21日 4時
