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メンディーside
ガシャン！！
廊下を歩いてたら目の前の部屋から聞こえてきた大きな音。
雪ちゃんが焦ってその音がした部屋に駆け込む。
雪「ゆささん？！どうされましたか？！」
部屋のネームプレートには【五十嵐A】とかいてあった。
Aの名前を聞くと身体が勝手に反応した俺たちは雪ちゃんのあとに続いて部屋に駆け込んだ。
驚愕した、
床に散らばる食材と食器たち。
色んなものがベッドの近くで散乱していた。
Aが手元にあるものを投げようとするからそれを止めようとしてる雪ちゃん。
声を上げながら泣いてものを手当り次第に投げようとするA。
足がすくんだ。
覚悟していた。していたけど結構こたえた。
ベッドのそばにある大きい電動車椅子が余計にそうさせた。
Aはもう踊ることはできない。そう思わせるのには十分すぎるものだった。
そんな中、亜嵐が真っ先にAの元へと駆け寄った。
この人がGENEのリーダーでよかったと改めて思った。
亜「ずっと一人にしてごめん。」
「なんで、、」
目で亜嵐を捉えたAの動きがゆっくりと止まる。
亜「会いたかった、っ、」
なんで、と繰り返すAを亜嵐が抱きしめる。
「はなして、、」
不自由になった手で亜嵐くんを引き離そうとするAだったけどそれは叶うはずもなかった。
亜「A、ごめんね、気づいてあげられなくて、」
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作者名：ゆさ
| 作成日時：2024年1月30日 0時
