54 ページ4
龍友side
玲「なんで言わなかった？」
リハーサル室に戻って無言が続いていた。
10分くらいして、玲於が口を開いたと思えばいっちゃんに掴みかかる勢いだった。
メ「ちょっと、玲於。」
玲「まず俺らに言うべきだろ？そしたら、Aはいなくならなかった、っ、」
樹「すいません、！！」
玲「もしかしたら俺らはAに会えずにそのまま、、」
裕「そんなこと言うもんやない。Aは生きてるやろ、？」
玲於はいっちゃんを突き放してどこかに行ってしまった。
亜「ありがとね、Aの側にいてくれて、」
樹「え、」
亜「いっちゃんがいてくれたからAは11周年を迎えるまでいてくれたと思う。」
あいつの性格は俺らがよく分かってるしいっちゃんが気にすることないよ。
亜「ちゃんとAと話すから大丈夫だから、ね？」
いっちゃんはすいませんでしたとリハーサル室を去る。
僕の目の前に置かれていた紙は知らぬ間にぐしゃぐしゃになっていて、
龍「くそ、、」
さらにその紙を丸めていた。
気づけたはずなのに、運動神経がいいAが階段で転んで顔面から直撃するってありえないのに。
松葉杖だったそうだ。
重めの捻挫なのに踊れていて移動だけ松葉杖なんておかしかったのに。
龍「なんで気づいてあげられなかったんやろ、？」
あの子は10周年イヤーどう過ごしてたん？病気が分かって、身体が動かなくなる中10周年おめでとうという言葉をどう聞いてた？
龍「情けなっ、」
守るべきものはなんも守れてなかった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 99人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆさ
| 作成日時：2024年1月30日 0時
