闇だけが教えてくれる強い光 Ⅱ (ページ22)

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彩side

彩『ほんとに大丈夫かな？おかしくない？この格好。』

結婚するにあたって両家顔合わせの前にまずAに挨拶しに行った。

H『そんなに気負わないで？Aも彩さんと結婚すること知ってるから』

結婚することでAの母親になるということ、思春期間だった中の娘の母親になるという責任感で押しつぶされそうだった。

H『ただいま、、全く素直じゃないんだから笑』

ドアを開けるといい匂いが漂ってきた。

H『大丈夫、Aはちゃんと歓迎してくれてるよ笑』

リビングに行くとキッチンに立っているAがいた。

H『ほら、A。挨拶して』

『五十嵐Aです。』

初コンタクトは素っ気なかったけど挨拶してくれたことがまず嬉しかった。

H『いわゆる思春期ってやつで最近、俺とも口聞いてくれないから気にしないで笑

しかし、昔は通りすがりの人にも愛想振りまいてたのにな笑』

『パパ、うるさい。』

あぁ、この2人はちゃんと親子なんだ。ここに入れるかな。

『今から玲於と隼と踊りに行くから気が向いたら食べて？』

と家を出て行った。

彩『やっぱり、ずっと一緒に暮らしてきたパパの婚約者と一緒に食事は早すぎたかしら、、』

年頃の女の子との距離を間違えたかもしれない。この子とほんとに家族になれるの？

H『Aさ、最近全く手料理作ってくれなかったんだけどさ笑』

こんなに用意してくれたことないよ笑

H『彩さんを歓迎してるってことだよ笑』

ふと昔のことを思い出した。

私とAは暖かい料理があったからこんな仲良い家族になれた。

茜「ママ？泣いてる？」

H「ママはね、茜たちが作ってくれた料理が美味しすぎて泣いてるんだよ笑」