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彩「A、これ洗濯物ね。片付けとくね。」
「あ、がと、」
[ありがとう。]
帰ってきて2ヶ月。
構音障害が進行してきた。言葉が出なくなったり、１音１音の言葉がゆっくりとこの世に生み出される。
彩「外に出る？」
ほら今日久しぶりにoffだし、買い物とか行きましょうよ。
「ん、ん」
私は首を横にゆっくり振った。
せっかくの休みなのに私に時間をかけさすのは申し訳ない。
帰ってきたら私の身の回りの事やってくれるのに。
彩「そう？困ったことあったら呼んでね？気分が変わって出かけたいなと思ったらいつでも呼んで？」
言葉が思うように出ないことが結構来てて家族と思うようにコミュニケーションが取れない。
たくさんありがとうって言いたいのに言葉が出ない。
そんな自分は親不孝だと自己嫌悪に陥ってしまう。
茜「お姉ちゃん！！」
学校から帰ってきてそのまま部屋に来たのかランドセル姿で
「はや、、おい、てき、」
[早く置いてきな笑]
パパや彩ちゃんとは思うように会話できないくせに妹たちとはコミュニケーション取れてる方だと思う。
それはこんな私をお姉ちゃんと呼んでくれる安心感からかもしれない。
茜「お姉ちゃん、お願いがあるの。」
ベッドの傍にある椅子に座って茜が言った。
「なに、？」
茜「パパとママに餃子作りたいんだけどお姉ちゃん手伝ってくれない？」
「ぎ、、う、ざ？」
茜「2人ともお姉ちゃんの作る餃子大好きだから！！」
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作者名：ゆさ
| 作成日時：2024年1月30日 0時
