闇だけが教えてくれる強い光 Ⅱ (ページ15)

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樹side

Aさんと話し合えてちゃんと連れ戻すことができたと隼さんから聞いたのはHIROさんにまこっちゃんと呼ばれた日からすぐのことだった。

メンバーや後輩たちが集められてAさんの病気のことを聞いた時はみんなショックを受けてたけど

それだけの理由でAさんに会わないって選択するやつは誰一人としていなくて。

むしろGENEさん達に会わせて下さいって言ってる姿とよく遭遇した。

慎「ほんとにAさんが見つかってよかったです、っ、」

「もうまこっちゃん泣かないでよ笑雪ちゃんに感謝だね。」

Aさんのことが大好きだったメンツはAさんの傍から離れようとしない。

勇「今度、俺らのパフォーマンス見てください！！」

「分かったから勇征は食べるか話すかどっちかにしてよ笑」

拓「Aさん次、なに飲みます？」

「うーん。じゃあ生かな。笑」

亜「Aはもうダメ！！ほらポテトとか摘んでて笑」

みんな心の底から笑ってる。それが1番嬉しくて懐かしくて思わず涙が出そうで。

浦「Aさんと話さなくていいの？」

樹「いいんだよ。あの人が笑っていてくれさえしたら。」

Aさんが唯一病気のことを話してくれたって優越感さえなければ

もっとAさんは早くここに戻ってこれたかもしれないんだから。