闇だけが教えてくれる強い光 Ⅱ (ページ1)

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いつの間にか学校終わりも土日も家でも踊っていた。

玲於と隼と出会ってからはめちゃくちゃ生意気になったけど。

『パパ、私オーディションに参加してみる。』

男世界に踏み込もうとしている娘を止めようとしたけどAのあの目を見たら

H『身内びいきは絶対しないぞ。身内だからこそ余計に厳しく見るぞ。』

『当たり前笑』

Aは自分の居場所を実力で勝ち取ってきた。

自分の道は自分で決められる芯のしっかりしてる子に育ってくれた。

川「Aさんに会っていかれますか？」

丁度、検査入院で一昨日から病院に入院しているという。

いまはリハビリをやっているから行きましょうと川野先生に続いてリハビリ室に行く。

川「マジックミラーになってますから中からこちらは見えません。どうぞごゆっくり見てください。」

久しぶりに見るAは平行棒に捕まって歩いているのに身体はフラフラで

足が思うように出ないでイラついていた。

分かるんだよな。ずっとAを見てきたから。

〈Aさん少し休憩しますか？〉

「大丈夫です。まだやれます。」

身体が不自由になってもなにも変わってなかった。

負けず嫌いで意地張っりのAはなにも変わってなかった。

H「先生、僕がAの本当の親だったら病気のこと話してくれたんでしょうか？」

Aが姿を消した理由も分かってった。

親友だったらあいつが生きていたらAに寄り添えていたのかな。

川「Aさんの両親は間違えなく五十嵐さんと奥様ですよ。」