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娘の思い出話をすれば寂しく、切ない気持ちになるけど同時に愛する娘が近くにいるような感じがする。
「お父さん、お母さん。」
2人は声の聞こえる方をすぐに見た。
その方向には愛する娘がいたのだ。
母「A、来てくれてありがとう」
さすが母親と言うべきなのだろうか。幽霊となった娘を見ても驚かなかった。
「驚かないの？」
母「なんとなくAが帰って来てるような気がしたの。」
と微笑む母と優しい視線でこちらも驚いた様子も見せない父。
父「A、俺はAにとっていい父親だったか？」
なにも迷いがなく問う父親に娘は迷うことなく
「当たり前じゃん！お父さんは世界一のお父さんだよ！」
実は人工呼吸器を着けさせないと最終的に決断したのは父親だった。
父「俺の選択でお前を死なせた。今でもわけが分からない。」
俺が違う選択をしていたらAは生きていたのにと初めて打ち明ける。
「お父さんだけだったよね。私の選択を否定しなかったの。
やっぱりお父さんがあの選択をしてくれてよかったと思うよ。」
そういうと涙を流し始めた父。
あの選択をしてくれてよかったなんて聞ける日が来るとは思ってなかったから
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作者名：ゆさ
| 作成日時：2021年7月16日 22時
