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湧に今日はちょっと行きたいとこあるからといって事務所で別れた。
幽霊として戻ってきてほぼ1日が経った。
戻ってきたことを後悔はしてない。
実際、湧に会えたし、みんなにもう一度会えた。
けどそう簡単に戻ってこれる訳では無い。
【ほんとによかったの？Aさん。】
この人はあの世のかなり偉い人。こっちの世界で言われてる女神の分類に入ると思う。
「戻ってきてよかったってやっぱり思いました。」
上から見てたら頼りなくて見てられなかった。
【あなたならそう言うと思ったわ。】
あなたが天国から見てる時の寂しそうな顔はしてないから楽しそうなことは分かるわと
「分かっています。みんなの記憶から私がいなくなることは、」
そう。この世界に戻ってくる条件はそれは天国に戻ったと同時にこの世から私の存在はなかったことにされる。
お母さんやお父さんとの記憶からもメンバーの記憶からも湧の記憶からも私の存在はなくなる。
「私って、あとのこと考えないんですよ、昔から。」
みんなの記憶からいなくなることをそんなに深く考えずにこの世に戻ってきた。
【まぁ、楽しみなさい。大切な人と過ごす時間を後悔ないように。】
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作者名：ゆさ
| 作成日時：2021年7月16日 22時
