消えてしまわないで Ⅲ (ページ22)

今日:8 hit、昨日:20 hit、合計:84,050 hit

122 ページ22

･

そこから更に時は流れもうAが眠ってからもう2年経った。

それでもAがまだ治療を続けてられるのはあの日、おばさんが涙ながらにAへの想いを話してくれた。

母『馬鹿よね、、母親なのにっ、娘の命を信じなくて、』

母『ごめんね、A。ママとパパあなたが頑張ってるのに諦めようとしてた。』

おばさんはこのままずっと管を入れられてAが苦しくないかって思い治療を辞めようとしてた。

ずっとこのまま親の希望でAを苦しめて生きさせてもAは幸せじゃないんないかって。

母『あなたが頑張り屋さんだってこと1番分かってったはずなのにごめんね。ママなんにも分かってなかった。』

おばさんが涙ながらに言うから俺も平塚もアジも泣いていた。

母「湧、いつもありがとう。全くいつまで寝てるのかしらね。この子は。」

湧「ほんと。待ちくたびれますよ。」

いつものように手を握ってると指が動いた。

湧「よく最近、動くなー。このまま起きてくれれば…、」

信じられなかった。

2年間待ち望んでた瞬間だった。

湧「A！！A！！」

Aが目を開けたのだった。

そして俺の方を向いて

笑ったのだった。

湧「おかえり、っ、A。」