オレンジ空【西谷夕/黒尾鉄朗】

☆new☆12.トットットランプー ページ13

「ぎゃーーー」


叫ぶ山本君。


布団の上に散らばるトランプ。


ババ抜きで負けた山本君は、コンビニまでただただ走りに行く。


何も買うものはないっていうことで走ってくるだけになった。


かわいそうだな


そう思っても、何もしてあげません


だって、巻き添えになったら嫌だもん。


「じゃー、次何する？」


『大富豪！！』


それに、トランプ超楽しいし。


「うぇーい。決まりなー。罰ゲームは、、」


みんなも相当ノリノリだしね。





こんな感じでずっとトランプをして


消灯時間も近くなる。


長時間の移動にマネージャー業。加えて昼ご飯や夜ご飯作りといつもよりハードな一日で


トランプを楽しんでいたところ、だんだん眠くなってくる。


『ふぁ〜』


あくびも出るけれど、罰ゲームは回避しないとなのでどうにか起きてトランプを続ける …





……




「ほら、次Aの番だよ。」


『スースー……』


「A、寝ちゃってるし」


「…まじか」


「Aの布団は…。って部屋違うじゃん!!」



どーする？起こす？となったとき



「俺が部屋まで連れて行く」



そう言うと、すぐにAを抱きかかえ部屋を出た。



「黒尾、あいつかっこいいじゃねえか…」

「さすが幼馴染だな」



颯爽と連れて行った彼を見てその場にいたみんなが同じようなことを思ったのだった。

☆new☆13.優しい君→←11.5月3日

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