First love～恋した季節 (ページ22)

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２人きりの旅行ページ22

夏休みが始まり家でゴロゴロしていたら
お兄ちゃんからスマホに連絡が入っていた。

掛け直すと、

「もしもし。」

『もしもし、俺ドラマ決まった！』

「ドラマ。嘘、良かったじゃん。どんな内容？」

『んー。恋愛かな？』

恋愛系かぁ...

一気にテンションが下がり気持ちが乗らない。

『どうかした？』

「うんうん。なんでもない。」

『10月期だからまた家空けると思うしライブも始まるから。』

また居なくなる。

『今度、休みもらったからどっか行かない？』

「えっ！どっかって！」

『旅行とか...』

旅行！！
２人きりで。えーーー！

「行きたい。」

『分かった。帰ってきたら話そっか。もう切るね。』

一気にテンションは戻り顔から笑みが零れ落ちる。

「ヤバイよ。完璧２人じゃん。お母さんそういうの好きじゃないし。」

お母さんに言うと行かないと言った。

夜遅くに帰って来たお兄ちゃんを
玄関先で待ち部屋に向かう。

「今日もお疲れ様です。」

『お疲れ様です。あっ！そうだ。来月の10.11とかどうかな？都合悪い？』

すぐに目の前にあるカレンダーに目をやる。

「いける。行きます。」

『２人で行くより大勢の方がいいかなぁってあの子らは？』

「紫耀たちは行かないよ。」

『そうなら...』

と言ってどこかに電話した。

『もしもしニノ？今度さ旅行とか行かない？』

ニノ...
やだ...やだよ。お兄ちゃんそれだけは。

『分かった。残念...』

電話が切れるとお兄ちゃんは

『よしっ。２人で行こう！』

そして行き先は...
大阪へ