【刀剣乱舞】審神者？いやいや、私は補佐役だよ

14.カッターが十本 ページ14

貴方『あーぁ、
また死ねなかったよ』


これでもう何回目かな


少なくても、もう数百回は吊ってる気がする


貴方『はぁ……あ、もうこんな時間か』


まあ、時間は潰れたし良いか


首に包帯を巻き直して、鍛刀部屋へ向かった


妖精「あ、補佐役殿！……？
その包帯はどうされたのですか？」


貴方『はて、何のことかな？
これは元からだけど』


妖精「そうですか？なら良いのですが……
あ！それよりも、出来てますよ！」


貴方『あぁ、頼んでたやつね。ありがとう』


妖精「いえいえ！ほら、
早く顕現してください！」


貴方『うん。………』


両手に握り、心の中で唱える


短刀は光を発し、人の姿へと変わる


「秋田藤四郎です。
外に出られてわくわくします」


「僕は、五虎退です。あの……
しりぞけてないです。すみません。
だって、虎がかわいそうなんで」


秋田君は桃色のふわふわとした髪と水色の目

五虎退君は白虎を思わせる白い髪と金の目


兄弟と言っても、矢張り違うんだね


貴方『初めまして。秋田君と五虎退君』


彼の目線に合わせて、少ししゃがんで話す


秋田「初めまして！貴方が主君ですか？」


貴方『いいや、ここの主は姉だよ。
私は所謂、補佐役ってやつだね』


五虎退「そ、そうなんですか？」


貴方『そうだよ。あ、私はAという。
基本は自室にいるけど、宜しくね』


秋田「はい！僕は秋田藤四郎といいます。
ほら、五虎退も」


五虎退「えっと、僕は五虎退です……って、
あぁっ！虎くんたち！」


貴方『おや？』


何事かと思い下をみると、

五匹の虎が袴の裾でじゃれていた


五虎退「ご、ごめんなさい！
虎くんたちダメだよ！」


貴方『いや、構わないよ。
この子達は君の子かい？』


五虎退「は、はい……
うぅ…本当にごめんなさい……」


貴方『いやいや、全然大丈夫だよ。
……へぇ、中々に立派な子達じゃないか。
将来が楽しみだよ』


五虎退「あ、ありがとうございます！


秋田「五虎退は、
虎を倒した逸話があるんですよ！」


貴方『へぇ、そうなんだ。
…其れにしても、大きな手だね。
大きくなったら、私の首を
圧し折ってくれないかな(ボソッ』←


秋/五「え？」


貴方『うふふ、冗談だよ。
さて、挨拶に行こうか』


秋田「そ、そうですね！」


五虎退「どんな人だろう…
ちょっと楽しみだなぁ」


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