【刀剣乱舞】審神者？いやいや、私は補佐役だよ

12.カッターが八本 ページ12

薬研君を案内しながら

私は自己紹介を終えた


貴方『さて、着いたよ』


薬研「この中に大将が…
なぁ、大将ってどんな人だ？」


貴方『え？あーっと…
うん、可愛い人だよ？うん…()』


薬研「そうか…楽しみだ」


貴方『なら結構。入るよ』


手入れ部屋の障子を開け、中に入ると

二人はまだ駄弁っていた


…加州君さぁ、怪我治ったんなら

部屋から出ようね


貴方『二人共、新しい子が来たよ。
ほら、薬研く……あれ』


薬研君の方を見ると、

姉を見て頬を赤くしていた


これは落ちちゃったねぇ。私、早くて吃驚だよ←


貴方『ほら薬研君、挨拶しなよ』


薬研「(ハッ)あ、あぁ、悪い…
俺っち、薬研藤四郎だ。宜しくな、大将(ﾁｭｯ」


真心「え？えぇっ!?///」


…簡単に説明するよ


薬研君が自己紹介すると同時に

姉の手を握って、見せつける様に接吻を落とした


姉は頬を赤くし、それに対して加州君は

嫉妬で綺麗なお顔を歪ませている


正直に言って、私からすれば不愉快だ


姉がチヤホヤされているからではない、

目の前で面白くもない茶番をされるからだ


きっと、この時の私の目は

いつにも増して死んでいたに違いない


こん「え、えっと…
(Aさんの目が更に冷たく…)
で、では主様！補佐殿！
私めはこれにて、失礼いたします！」

(こんのすけはAさんのことを
仕事時には補佐殿、普段は名前で呼びます)


貴方『あ、うん。…ご苦労様、狐君』


こん「はい！では、後は出陣や鍛刀など
ご自由にお過ごしくださいませ！
それでは失礼します！」


狐君は音も無く、帰っていった


…何も、逃げなくても良いのにね


さて、これからどうしようか……


二人はあの子から離れないだろうし


それに、薬研君をあの子の霊力に

慣れさせる為にも一緒にいさせた方が良いね


貴方『さて、三人はどうするの？』


真心「わたしは皆とお喋りしてるね！」


加州「俺は主といるよ。
あんたといたくない」←


薬研「悪いが補佐のお嬢、俺も大将の側にいる。
何かあっちゃ大変だからな」


貴方『分かった。じゃあ私は自室にいるよ』


三人に言った筈なのに、

誰一人として私の方を見ていない


…うん。分かってたけど、少し寂しいね


貴方『さて、今日はどうやって死のうか…』


私は新たな自 殺方法を考えながら、

鍛刀部屋へ足を進めた



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