14.第拾壱話 ページ14
森「それで、何処だって?」
貴方『はい。男の所属は××ということと、
取引相手は〇×組ということが判明しました』
森「ふむ、〇×組と云うと…」
貴方『はい。云わずもがな
最近、名を上げてきたヤクザです』
森「ヤクザかぁ…彼等とはあまり、
関わりたくないんだけどなぁ…」
首領はそう云って、溜め息をついた
余程、嫌なんだな…
貴方『こうなった以上、仕方がありませんよ』
森「だよねぇ……うん、まあ報告ありがとう」
貴方『はい。では、俺はこれで…』
報告も資料の提出も終わり、そう云って
部屋を出ようとした時
森「あ、待って菊池君」
貴方『はい?』
森「もう一つ、頼み事があるんだけど
この書類、中原君に渡しといてくれるかな?」
そう云って、首領は茶封筒を俺に渡してきた
俺が、これを中也さんに……?
貴方『い、良いんですか?
同じく幹部である尾崎さんでなく、俺で…』
森「良いの。じゃあ宜しくね」
貴方『は、はい!お疲れ様です!』
俺はそう云って、封筒片手に部屋を出た
それにしても、偶然にも中也さんに会う
口実が出来てしまった……
貴方(なんて幸運なんだ、俺!)
やっぱり今日はツイてるぞ!!←フラグ
そんな感じで、俺はかなり気分を良くして
エレベーターに乗った
…嗚呼、そうだ。少し説明しようか
さっき云って中也さんって云うのはだな、
俺達の上司に当たる人だ
しかも幹部で凄く強いし、凄く格好良いんだぜ
それでだな…その……
俺の、想い人でもあるんだ
勿論、人間性として惹かれたのもあるが
恋愛的な意味の好きでもある
男が男を好きになるのが、変なのは分かってる
俺だって何度も諦めようとした。けど、
好きになるのを止めようとすればする程、
逆に好きになるんだ
変な話だろ?だから俺も困ってるんだ
貴方『はぁ…』
溜め息をつき乍歩いていると、
後ろから声を掛けられた
「おい、どうしたんだ?溜め息なんかついて」
一方その頃…
エリス「たまには良い事するのね、リンタロウ」
森「「たまには」って何!?…まあでも、
菊池君、凄く喜んでたね」
エリス「そうね。チュウヤに会うってなった途端、
花が飛んでたもの」←
森「ねぇ〜。あ、それでねエリスちゃん!」
エリス「しつこい!!」
わりと他の人にはバレバレっていうね
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死音心音2.0(プロフ) - ひぇっ感想ありがとう……!!貴方にそんなこと言われちゃったらね、もうくたばってもいいわ!!アイデア云々で全然進まんけど、良かったらたまーにまた見てな! (12月31日 21時) (レス) id: 9393f3cace (このIDを非表示/違反報告)
Nansyoku(プロフ) - ししし失礼します...まだプロローグ読んだだけなんですけどやっばいです大好きです....中也先生と主人公と芥川先生がどうなっていくのかを草陰からヌフヌフ言いながら見守ります...おうえんしてまぁぁぁす....!! (12月27日 21時) (レス) @page1 id: f226542404 (このIDを非表示/違反報告)
死音心音2.0(プロフ) - 新美悠華@文アル大好き💛さん» ありがとうございます!!また不定期更新になると思いますが、気長にお待ちいただけると嬉しいです…! (2023年3月18日 17時) (レス) id: 9991bd595c (このIDを非表示/違反報告)
新美悠華@文アル大好き💛 - おもしろいですこれからの投稿楽しみの極みですこれからも頑張って欲しいです (2023年3月18日 16時) (レス) @page32 id: 5309fc8273 (このIDを非表示/違反報告)
死音心音2.0(プロフ) - ★ayaka★さん» ありがとうございます!続きをお楽しみに! (2019年11月9日 23時) (レス) id: 2a5e77e557 (このIDを非表示/違反報告)
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