双子のドール #1 ページ3
貴「:::」
私が立っている場所、それは桜田ジュン君の家である。
目の前にはドアホンが:::けれど私はそれを押せないでいた。
桜田君はある時をきっかけに不登校になってしまった私と同じクラスメイトの男の子。
私は先生に言われて毎日のように桜田君の家に来ていた。
貴「:::はあ」
けれど、私は毎日のようにここに来てもドアホンを押せずにいた。勇気が:::なかった。
だって、出たとしても桜田君が本当に登校して来てくれるとは限らない。
貴「:::よし!」
ピンポーン
気が変わらない内に私はすっとボタンを押す。効果音が鳴り、桜田君の家の中からドアホンの音が聞こえた。
少し待っていると、玄関から一人の少女が顔を覗かせた。少女と言うより、私よりも年上の人だ。
の「あら、ジュンのクラスメイトさん?」
貴「はい、有田 蒼と言います」
可愛い子ね、と言いながら私に近づく桜田君のお姉さん。けれど桜田君が後ろから出てこない。
貴「あの:::桜田君は?」
の「あ:::」
貴「部屋から出て来ないんですか?」
の「:::」
無言と言う事はそういうことなんだろう。私ははぁと溜息をついた。
貴「では、また来ます」
の「え?」
貴「ありがとうございました」
そう言って桜田家を後にした。
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RIN - 蒼星石って女の子ですよね?あれ? (2017年12月10日 20時) (レス) id: a7bd376b17 (このIDを非表示/違反報告)
迷い少女 - 禁断の恋……グッジョブです!keitoさんナイスです!蒼星石私も大好きです! (2017年2月11日 21時) (レス) id: 5455d9796b (このIDを非表示/違反報告)
スズム - 私こんな小説まっていました!続きまってます (2016年9月3日 23時) (レス) id: f5753a9cbf (このIDを非表示/違反報告)
AYURI(プロフ) - keitoさん» (`・ω・´)ゝビシィ (2016年4月12日 17時) (レス) id: ec5663ae21 (このIDを非表示/違反報告)
keito(プロフ) - はい、読ませて頂きます<(_ _)> (2016年4月12日 17時) (レス) id: 5710870048 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:keito | 作成日時:2015年7月6日 17時