ローゼンメイデンと彼女の関係 ジュンside ページ18
こいつ:::何者?
俺の思い過ごしかもしれないけど、久しぶりに会った時から少し周りと違う事を感じていた。
貴「はあ:::頭の痛みが治った」
ジュ「おい:::有田」
貴「?」
ジュ「水銀燈に会った事があるっていうのは:::『今まで』にか?」
もし、翠星石達と昔から住んでいるとすれば:::水銀燈と一度ぐらいは会った事があるはずだ。
けれども、彼女は水銀燈の話題を一切出さなかった。
貴「:::」
無言、ということは『今まで』には会った事は無いということだ。そして、真紅が言っていた有田に対しての言葉を思い出す。
〜回想〜
真『ジュン:::』
ジュ『ん?どうしたんだよ?』
最初は、紅茶を入れて来なさいと頼まれるかと思っていた。けれど:::その時の真紅の表情は険しかった。
真『今日会った『有田 蒼』という少女:::怪しいわ』
俺はその言葉に首を傾げた。俺は別に、彼女から怪しい雰囲気は感じられなかったからだ。
けれど、ローゼンメイデンである真紅は『何か』を感じ取ったのだろう。
ジュ『怪しい?』
真『あの子を見ると、懐かしさを感じるの:::それが怪しいの』
ジュ『懐かしいのが怪しい?』
真『確信ではないけれど、多分:::お父様と関係していると思うわ』
〜回想終わり〜
お父様と関係している、なんて:::けれど真紅が言っていた事は嘘ではないと思う。嘘とは感じられなかった。
有田が翠星石と長く一緒に住んでいて、ローゼンメイデンの事を知っている。そして、有田の目が翠星石と同じ色のオッドアイということ。
『関係している』という仮説は立てられるが、確信は出来ない。
貴「私ね:::少し前に、『夢』を見たの」
徐に、有田は閉じていた口を開いた。その内容は、とある薔薇園で金髪の少年で、金髪の青年と散歩をしているというものだった。
有田がしゃべるその内容ははっきりとしており、まるで自分が体験したかであるように具体的に話す。
何故、俺に話すのかと聞くと有田は頬を掻きながら笑った。
貴「きっと、自分の見た夢はローゼンメイデンである皆と関係あるんじゃないかなって。それに桜田君なら何か分かるんじゃないかなって思ってさ」
ジュ「そう:::か」
貴「何か図々しいね:::ごめん」
いいや、大丈夫だ。有田自身が、もし本当にローゼンメイデンと関係しているならば:::少しぐらいでも、ローゼンメイデンに関わっている俺も協力してあげようと思う。
チビ人間?チビジュン?→←ローゼンメイデン第1ドール『水銀燈』
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RIN - 蒼星石って女の子ですよね?あれ? (2017年12月10日 20時) (レス) id: a7bd376b17 (このIDを非表示/違反報告)
迷い少女 - 禁断の恋……グッジョブです!keitoさんナイスです!蒼星石私も大好きです! (2017年2月11日 21時) (レス) id: 5455d9796b (このIDを非表示/違反報告)
スズム - 私こんな小説まっていました!続きまってます (2016年9月3日 23時) (レス) id: f5753a9cbf (このIDを非表示/違反報告)
AYURI(プロフ) - keitoさん» (`・ω・´)ゝビシィ (2016年4月12日 17時) (レス) id: ec5663ae21 (このIDを非表示/違反報告)
keito(プロフ) - はい、読ませて頂きます<(_ _)> (2016年4月12日 17時) (レス) id: 5710870048 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:keito | 作成日時:2015年7月6日 17時