その１６ ページ17
神門「まあ、とにかく無事でよかったわ。さっき桃ちゃんから銀時達もなんか式神出して無事や聞いたからこの蔵の見張り以外は全員無事らしいぞ。」
銀時も無事か…よかった。
幸い私達も重傷になる怪我はしていないし、指も護れたしまあ結果オーライだろう。
『私は諦めないよ。』
「……」
――さっきユカさんに言われた言葉が、頭から離れない。
神門「……菫様？」
「……神門。
もしかしたら、高専にいるのはあまりいい案じゃないのかもしれねーな」
神門「…狙われてるからか？」
「…あァ。」
きっとあの人は文字通り、絶対に私を迎えに行こうとするだろう。
例えどんな手を使ってでも、だ。
神門「菫様」
「なんだ……
…っ！？」
すると神門に呼ばれたので振り返ってみれば、私は優しく彼に抱きしめられた。
よしよし、とまるで子供をあやす様に私を撫でる神門。ムカつくが、正直心地は良い。
神門「…拠点を移すとか、そんな変な心配せんでも大丈夫や。
俺がアンタを護る。」
そもそもそれが俺の仕事だしな、と誇らしげに胸を張る神門。
神門「第一菫様、アンタまだ俺の素顔見た事ないやろ」
「……そう言われてみれば、確かに」
神門「それも俺の奥の手や。
つか、そもそも俺の超絶スペシャル術式を知る人間は平助様と晴明様以外おらんしな。」
……え、
「…お前、難解な術式とか使えないんじゃ…」
神門「一説によると、やろ。
――菫様、あんた天国と地獄の門番の話知ってるか？」
…天国と地獄の門番の話？
「…えーっと…確か嘘つきと正直者の門番がいて、彼等が出すクイズに正しく答えないと天国に行けないっていう有名な話だよな？」
神門「その通り。
…俺がその元嘘つきの方や」
「はい！？」
神門「前言ったやろ、俺はあの世とこの世を分けるきーぱーそんやって。」
いや言った、確かに言ってたけども！！
神門「俺は基本信用してない奴には嘘しか言わん。」
「だから奴等が書物などで知っている俺の事も全部嘘や」といたずらっ子の様に笑う神門に、私は思わず苦笑を零した。
「…私、お前の事全然知らねえや」
神門「菫様になら後でベッドの中で優しく教えてやってもええんやで？」
「遠慮します」
……まあ、とりあえず。
神門がそう言うのなら、今はまだここにいてもいいのかな。
第二十二話『昨日の敵は今日の味方だけどその逆も有り得なくはない。つかむしろ逆のほうが有り得るかもしれない』→←その１５
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勇者の人(プロフ) - 水泳進化人さん» いえいえ、こちらこそ説明不足ですみません！これからはもう少しわかりやすく書いていこうと思います、ご指摘ありがとうございました！ (2021年7月2日 5時) (
レス) id: 0ba614db75 (このIDを非表示/違反報告)
水泳進化人(プロフ) - 勇者の人さん» あ、マジすか！？返事をくれてありがとうございます！！！では今後からはそこを理解した上で読まなくては……！！ (2021年7月2日 4時) (レス) id: ddf2ca19b2 (このIDを非表示/違反報告)
勇者の人(プロフ) - 水泳進化人さん» 一応補足ですがゲトゥーさんは主人公ちゃんに近づく為に偽名を使っています。正体がバレると後の渋谷での計画が崩れる事になるので。笑って頂いてとても嬉しいです、コメントありがとうございました！ (2021年7月1日 22時) (レス) id: 0ba614db75 (このIDを非表示/違反報告)
水泳進化人(プロフ) - 由夏（ゆか）じゃなくて夏油（げとう）でやんす、ちょっとわらってもうた (2021年7月1日 20時) (レス) id: ddf2ca19b2 (このIDを非表示/違反報告)
勇者の人(プロフ) - レイレインさん» 毎度ありがとうございます！原作の主人公もついに死期が訪れたのと、ちょっぴり成長したたかすぎくん（二十代）です。えらいぞ、たかすぎくん！ (2021年5月22日 21時) (レス) id: 0ba614db75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：勇者の人 | 作成日時：2021年5月22日 8時
