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−You Side−
「＿＿帰るよ」
不意に英智くんが立ち上がれば、そう言って出入口へと踵を返す。
『え、ちょっと待って……！』
焦って呼び止めるけど、彼はまるで聞こえていないのか、わざとなのか……私の事なんてお構い無しにとっとと教室から去ってしまう。
どうしてこうなったんだ、と一瞬だけ後悔をしたが、そんな場合ではない。《前に進むんでしょ》と先程の渉との会話を思い出し、真っ先に行動に移した。
＿＿＿＿
『……っ英智くん！』
あれから大急ぎで衣装を片付けて、戸締りもして。昇降口で英智くんのローファーが無いことを確認すれば、走って正門を抜ける。
きょろきょろと周りを見渡せば、私の存在には気付いていないのか寄りかかって夜空を見上げる英智くんがいた。
そんな姿も様になっててカッコいい……じゃなくて。
良かった、まだ帰ってなかった……と軽く上がった息を整えながら安堵する。
『……英智くん』
「あ、Aちゃん」
私がおそるおそる名前を呼ぶと、さっきの表情が嘘みたいに笑顔で小さく手を振ってくる彼。
余りの変わり様に困惑しつつ、英智くんに駆け寄った。
「随分と片付けるのが速いんだね、Aちゃんは……？
まだまだ迎えの車は来ないんだから、ゆっくりで良かったのに」
『いや、私は英智くんが先に行っちゃったから、怒ったのかと思って急いで来たんだけど……』
英智くんの言葉にハテナマークを浮かばせる私。
そして同じく、私の言葉を聞いてハテナマークを浮かばせる英智くん。
お互いがコイツ何言ってんだ状態(？)に陥った。
「……あぁ、そういうことね。
Aちゃん勘違いしてるよ」
『へっ』
予想外の出来事に、女らしさの欠片もない声が漏れた。そう言われても、私は理解出来ずに頭上のハテナマークを増やすと英智くんは口を開いた。
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ひなたりん(プロフ) - 紫水さん» お久しぶりですね！この作品面白くて大好きです！反応集の更新頑張ります(｀・ω・´) (2020年7月26日 10時) (
レス) id: 0e1418e0b0 (このIDを非表示/違反報告)
紫水(プロフ) - ひなたりんさん» ひなたりん様！お久しぶりです〜！！ﾍﾟｺﾘ((･ω･)_ _)) 明日中には続編公開予定なので、是非楽しみに待っていてください〜！！ こちらも、反応集の更新楽しみにしていますね´`* (2020年7月25日 23時) (レス) id: 0c629b66c9 (このIDを非表示/違反報告)
ひなたりん(プロフ) - ぞ、続編！？楽しみに待ってますね！紫水様ほんと好きです← (2020年7月25日 23時) (レス) id: 0e1418e0b0 (このIDを非表示/違反報告)
紫水(プロフ) - 烏賊さん» 返信が遅くなってしまいすみません！コメントありがとうございます！！英智くんの可愛さが、きちんと読者さんに伝われているようならとっても嬉しいです…！！ (2020年7月6日 22時) (レス) id: 0c629b66c9 (このIDを非表示/違反報告)
烏賊(プロフ) - 英智くんめっちゃ可愛いな... (2020年6月30日 20時) (レス) id: 407f6d7981 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫水 | 作成日時：2020年5月20日 14時
