だって、わたしがいる【銀魂】9

入荷数 : 土方 ページ27

…。
辺りをきょろきょろ見回し、
足早に本屋へと入る。


いつもは奥の実用書コーナーしか行かねぇが
今日は雑誌コーナーへと身を隠す。
かぶき町のどデカイ本屋とは違い、
ここは親父が細々とやってるような小さな本屋。
客もまばらで雑誌コーナーには俺しかいねえ。

今だっ！！！！



さっさと立ち読みして、
さっさと戻ろう。

…どれがいいんだ。




バサっ




？「お付き合いの始め方マニュアル？」


土「っっどわぁぁぁっ！？？？」




ぬっと、右背後から気配と声がし
慌てて振り返るとそこには…っ



土「っ、なんでてめぇが、
ここにいんだよっ！？？」


銀「はぁ？善良な市民の俺が
本屋に来ちゃいけねぇってんのか、この野郎」


土「知ったこっちゃねぇが、
お前ん家からだったら
あっちのデケぇ本屋のが近えだろ！？」


銀「いやね、俺昼過ぎに起きたのよ。
頭痛くて何とか這い出てきた訳。
そしたらよ、あの本屋ジャンプの在庫ねえの！
どう思う？おかしいよな、あっこの入荷数」


土「知ったこっちゃねぇわっ！！！
てめぇがチンタラしてんのが悪ぃんだろ」


銀「まぁ、とにかく。
だから、ここまで買いに来たって話だが
そんな話ですり替えられると思ってんの？
俺にツッコミながら、手に持ってた雑誌
さり気なく、平台に置いたの
バレねぇと思ってんの？」


土「……何のことだ」


銀「そもそも、てめぇが
雑誌コーナーにいる時点でアウトだからね。
クッソ浮いてるよ。誤魔化せねえよ」


土「善良な市民の俺が
本屋のどのコーナーにいようと、
文句言われる筋合いねえよっ！！」


銀「つうか、もう見てたし。
吟味してるとこから見てたし。
恥ずかしがっても手遅れだ」


土「…っぐぬ」




なんで、よりにもよってこいつだぁぁ…っ！



銀「何ぃ？もう我慢ならなくなっちゃった？
彼氏彼女になりたくなっちゃった？
…ぶっ殺されてぇのかてめえぇぇぇっ！！！」


土「前半と後半のキャラブレすげぇなっ！
俺は…、やっぱ必要なことなのか
まだよく、分からねえが…。
あんなことしといて、責任取らねぇって訳にも、」


銀「は？あんなこと？」


土「……、、っは！！
い、いや、違え、誤解だっ！！！
まだそこまではし、」


銀「まだぁぁぁぁぁぁっ！？？？」


土「おい、前にもあったぞ、こんな展開ぃ！！」


銀「っってめぇぇ、そこで待ってろ！
縛り上げてやらぁぁ！ジャンプ買ってから！」


土「そこは買うのかよっ！！」


銀「ったりめぇだっ！！」

違え漫画 : 銀時→←余所見 : 山崎

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す