だって、わたしがいる【銀魂】9

どうなってる？ : 土方 ページ24

山「失礼します、副長」


土「入れ」



すすす……ぱたん



山「これ、頼まれてた書類です…」


土「ああ。今見る。
すぐに戻すから、そこで待ってろ」


山「……はい…」




頼んだ過去資料の書類を持ってきた山崎。
何やら、そわそわと俺の顔を伺う。




土「何だ！鬱陶しい！」


山「っひぃ！？？
え、えと、あんまり寝れてなくて
眠くはありませんか！？？」


土「はぁ？いつものことだ。眠かねぇよ」


山「…お、沖田隊長のバズーカ、
大丈夫…でしたか？」


土「だから、いつものことだ」


山「‥‥‥副長はAちゃんと
つ、付き合ってるんですか？」


土「だから、いつものこ……っはあぁぁぁ！？？」


山「ぃいやぁっ！？すすすすみませんっっ！！
で！でも、屯所中で噂になってますよ！？」


土「噂だと…！？？」


山「胸元開いてスカート短いAちゃんと
土方さんが玄関先で抱き合ってたって……」


土「っっ！！？？？な、なんで！？」


山「沖田さんが言い触らしてました…」




あんんんんの野郎………っ！！
道理で朝から、隊士たちが
やたらとガン飛ばしてくるわけだ。
わざとぶつかってきて、
すげぇウゼぇ謝り方してくる奴もいたぞっ！？




山「…………で、その、どうなんですか？」


土「ああっ！？どうって何だ！？？」


山「ひっ…！？だ、だからAちゃんと…」



しゅばぁっっ！！！



近「付き合ってんのかって聞いてるんだよ！トシ！」


土「おわっ！？こ、近藤さん！？」


近「ザキに探り入れて来いって言ったのは俺だよ！
なぁ…昨日のあれは、ぐふふ…そうなんだろ？
隠してないで教えなさいっ！！
父親代わりにちゃんと挨拶しなさい！」


土「おい！下世話な話してねぇで
頼むから、仕事してくれよ！」


近「だってぇ、気になって
仕事も手につかねぇよ、トシぃ」


土「あんたはいっつも手つけてねぇだろ」


山「でもほんと、皆気になっちゃって
仕事に集中できてないみたいですよ」


土「クソみてぇな奴らしかいねぇな！！
………はぁ、付き合ってなんか、ねぇよ」


近「っっえ、」


隊達「えええええっっ！？？」



っすっぱぁぁーーん



土「何聞き耳立ててやがんだ、てめらぁ！！
さっさと仕事しろぉぉぉぉ！！！」




どたどたと俺の部屋の前から
走り逃げる、隊士たち。
どうなってんだよ、トシぃと
まだ絡んでくる近藤さんに呆れながら
煙草に火をつけて頭を冷やす。




どうなってる？
俺が知りてぇよ。

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