だって、わたしがいる【銀魂】9

ならば : 土方 ページ17

案の定だ。


Aが潰れた。




酒にクソ弱えのに、
空きっ腹にショットじゃ無理もねえ。
飲ませねぇよう
眼を光らせてたつもりだったんだが…




神「Aも寝ちゃったし、
最初に潰れたおっさんも起きないし
銀ちゃんは吐きまくってるし
そろそろ、解散するアルか？」


妙「そうね、もういい時間だわ」


神「ったく、ちゃんとAのこと
見てろよ、トッシー」


土「半ば、お前のせいだろうがっ！」


神「わたし、何もしてないアル！！」



チャイナの一言で
動揺しちまった俺も情けねぇが、
こいつらの前でキスをすることにならなくて
本気で良かったと思う。



土「ザキ。とっつぁん乗せて、
しょ、…フランクフルトマンさんを送れ。
何人か護衛を呼んでおく」


近「トシ！この時間だ、すぐに来ねえだろ。
俺と総悟が護衛に着く。
お前はAを頼めるか？」


土「…え！？」


沖「冗談じゃねえよ、近藤さん！
俺がAを送りまさぁ！！」


近「お前は飲んでっから、運転出来ねぇだろ」


沖「っクソぉ！！ドラキュラに嵌められたぁ！」


土「てめぇが勝手に飲みまくってただけだろ！？」


近「ザキ、車回して来てくれ。
総悟、とっつぁん運ぶぞ」


沖「ドラキュラ死ねぇぇぇ」



はあぁぁぁ…
俺は後片付けをする血塗れナースに声を掛ける。



土「すまねぇ。空瓶はどこに片付けたらいい？」


妙「あ、いいですよ、土方さん。
手伝ってもらったんですから
片付けくらい、わたしたちが…、」


土「受けたからには最後までやる。
瓶は重ぇから裏に出しておく。いいか？」


妙「…じゃあ、お願いします」


土「おう。…チャイナ」


神「何アルか？」


土「片付け終わるまで
その猫、見張っといてくれ」


神「お安い御用ネ」



がしゃんっ



空瓶を袋にまとめていると、
すっと空瓶が差し出される。



土「あ、すまねぇ…、！！しょ、！？
フランクフルトマンさん…ありがとうございます」


将「騒いだのはわたしもだ。
手伝わせてくれ」


土「…いや、大丈夫ですから！
今車回してますんで、待ってて貰えます？」


将「ああ。
……そなたもあの女子が大切なのだな」


土「っは！？はいぃっ！？？」


将「見ていれば分かる。
人の上に立つ者。
見極める眼がなければ、勤まらん」


土「…た、大切つうか、ただの部下です」


将「ほう。ただの部下か。
ならば、嫁がせてもよいか？」


土「…っ！！？」

無理って？ : 土方→←宝 : 銀時

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す