だって、わたしがいる【銀魂】4

別件 ページ43

あ、ざわっと…する。







これは、…っ！！







「…、や、やめっ…！？」









ぷにぃーーーーーーーん。









「…………ひはい、れふ」


沖「ああ、ほんとでい。
ダイエット、必要だな。この頬袋」






沖田隊長は近づき、手を伸ばすなり
声を上げようとしたわたしの頬を引っ張る。

ぷにーーーーん。ぷにぷに。

それも、割と強めに。






「おひははいひょう…！ひはいれふっ！！」


沖「なぁに勘違いしやがった。
まさか、お前俺に襲われるとでも？」


にやにやしながら、
沖田隊長はやっと頬から手を離す。


「ち！違いますよっ！！！
ま、まさか！！！」


赤くなってるであろう、頬を撫でながら
恥ずかしい勘違いを誤魔化す。




いや、だって
あんな眼されたら…少しは…




沖「襲われてぇなら、喜んでしてやりますぜぃ」


「沖田隊長には本気で嫌です。
ドS全開で怖すぎます」


沖「っちぃ。俺だって優しさくれぇ
持ち合わせてまさぁ。
ったく、信用ねぇなぁ」


「で、結局何しにいらしたんです？
わたしをデブだとからかいに来たんですか？」


沖「それもあるが、別件だ」


「あんのかよ」


沖「まぁ。んな切れんな。
お前が知りたがってること
話に来てやったんでさぁ」



沖田隊長はわたしが使っていた
椅子に座り、頬杖をつきながら
わたしをジロリと見る。



「知りたがってる、こと…？」



わたしはそんな沖田隊長に歩み寄る。
外の音さえ、遮断されているこの部屋は
ふたりの声だけがよく響く。








沖「ああ…。









どいつに聞いたかは知らねぇが、








知りてぇんだろ。




俺の姉上のこと」









さも、つまらなそうに







でも何故かどこか






甘く苦い、誘惑染みた声色で









沖田隊長は言い、
そして
固まる、わたしを
鼻で笑った。

血走った三白眼 : 沖田→←ぷにぷに

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す