だって、わたしがいる【銀魂】4

やたらと熱く : 土方 ページ33

「はぁ………はぁっ、はぁっ」


近「A、今朝はやけに張り切ってるな！」


山「ほんと。朝練から飛ばすなんて珍しいね！」


「そ、そうですか？……はぁはぁ」


土「………」



ああは言ったが、
何も言っては来ねぇし
いつも変な女だが
より一層、おかしなAは
朝練を終え、汗だくになりながら
道場に転がる。



近「なんだ！何か振り払いたいことでもあるのか！？」


「えぇっ！？？」


山「そうなの？Aちゃん！」


近「皆、同じさ。悩みに悩んで苦しい時は
こうやって、竹刀にぶつけるものさ。
よし！ここは父さんが相談に乗ってやるぞ！
恋愛なら任せとけ！！！」


「ぶほぉっ！！！」


近「え？なんで吹くの？
おかしいところ、あった？え？」


山「誰もストーカーに恋愛相談なんかしませんよ」


近「俺はストーカーじゃない！！
愛の戦士ぃ！愛のガードマンなのっ！
お妙さんを常に見守ってるのっ！！」


山「いや、だからそれをストーカーって……。
それにAちゃんの悩みが
恋愛とは限らないじゃないですか。
ねぇ？Aちゃん？」


土「…………」


「………えと、、あの、その、、」



Aは酷く眼を泳がせ
時節、俺の顔色を伺いながら
返答にしどろもどろになる。
なんだ。やっぱり、おかしい。



土「…？？」


「み！皆さんはいつから
一緒に過ごしていたのですか！？？」


近「え？俺たちか？……そうだな、
俺と総悟とトシはほんとに古い付き合いだ。
あと何人かは、同じ武州出で
ザキたちは浪士組として出逢ったな」


「そ、そうなんですね。
じゃあ、武州出身の方たちは…
家族ぐるみの付き合いがあったりしたんですかね？」


近「そうだな！！
俺の家の門下生としていた、総悟やトシは
俺の親父もよく知っているな！
懐かしいなぁ。あの頃はトシは髪が長かったな！」


山「そうでした、そうでした！
副長、長髪も似合ってましたよね！！
また伸ばしてみたらどうですか？」


土「ざけんな。このクソ暑いのに
あんな、うざったらしい髪型できるか」


「へぇ…残念、見てみたかったですね…」



Aが身体を起こしながら、
額に汗を滲ませて
俺を上目遣いで見上げる。



土「……っ！！
き、切るのが面倒になったら
また勝手に伸びんだろ！！！」


「そうですね、その時が来るの
楽しみにしてます……」


土「…………っ」



気のせいか。
眼を合わせようとしない
Aの視線が時に
やたらと熱く感じる。

保証する : 銀時→←ズルい

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