KISS…

疲労と告白 ページ31

ツアーが終盤に差し掛かった頃、
ドラマの撮影も佳境に入っていた。


あんまり睡眠も取れていない。


『 はぁ…… 』


思わず出てしまったため息。



だめだめ。幸せが逃げるよ？？



古「 Aちゃん、疲れてる？ 」


『 すみません… ため息なんかついて… 』


古「 ため息はリラックス効果があるから
するといいんだよ。 」


『 そうなんですか… ありがとうございます！ 』


古「 ねぇ、そろそろ敬語やめない？
もっとAちゃんのこと知りたいし… 」


『 は、はい！じゃなくて、うん！ 』


古「 そうそう、その笑顔だよ！
最近ケータリングばっかりであんまり栄養
とれてないんじゃない？いいお店あるから
今日撮影終わり行こうよ。 」


『 じゃあお言葉に甘えて。笑 』


〜 〜 〜



『 おいしい…！ 』



古「 でしょ？ 小さい食堂だけどメニューも豊富で
栄養バランスを考えた料理ばっかりなんだ！ 」


『 わざわざ、ありがとう… 』


古「Aちゃんってさ、俺のことチャラいって
思ってるでしょ。笑 」


『 えっ！？ 』



古「 はは、図星。笑
いいんだよ、勘違いさせるような発言してたの
俺だし。 」



『 勘違い…って？ 』





古「 俺、Aちゃんのことが好き。
だからキスシーンできるのもすんごい嬉しいし
ヤキモチ妬いて欲しくてAちゃんの前で
AAAの他の女の子のこと可愛いとか言った… 」


『 えっ… ごめんなさい、私、気づかなくて… 』



古「 Aちゃんはピュアだね。
真面目で優しくて可愛いところに惚れた。
でも、Aちゃんの心には違う人が
いるような気がしてさ。 」



『 気持ちは嬉しい… でもごめんなさい。
古賀さんの言う通り。
最近、その人のことを好きだって気付いて。 』



古「 応援するよ！！
これからも共演者としてよろしく！！
キスシーンは容赦なくいくからね！笑 」



『 うん！ 笑 よろしく！ 』



古賀さんはやっぱり良い人なのだと。


そして私はにっしーが好きなのだと。



改めて気づきました。

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