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「そういえばだけど、丁度良い機会だし、A、悠仁に術式見せてあげたら?
まだコッチに来て日も浅いし、呪術について教えてあげなよ」
そう言って五条が部屋から出て行ったのが数分前
虎杖は今、Aのことをキラキラとした目で見つめている
『別に人に見せられるようなもんじゃないんだけどなぁ……』
「でも見たい!教えて!!」
虎杖は人形を抱えながらAに近寄り、Aの動きを見逃さんとする
『んー…では彼方を御覧ください』
そう言ってAが指差したのは、虎杖が飲み干したコーラの缶
『ホイッ』
そう言えば、その空き缶はみるみる潰れていき、終いには紙ほどの薄さになった
「おぉー!!」
すげー!!!と小学生並みにはしゃぐ虎杖に対して、それほどでもないよ、と言うA
『…宿儺には効かなかったし』
そう呟くと、虎杖は「ごめん」と謝る
『え、なんで…』
虎杖は謝らなくて良いのに、と言おうとするが、それは彼の言葉で遮られる
「あの時、俺がちゃんと宿儺と代われてれば百目鬼はこんなことにならなかっただろうし。次会ったら謝ろうって、俺が生き返った時から思ってたのに、いざ顔合わせたらなんか怖くなっちまってさ…」
『…うん』
Aは彼の話に相槌を打って、次の言葉を静かに待つ
「でも百目鬼、何も言ってこないから、さっきからその優しさに甘えてた。ごめん」
『……そっか、ありがとう。でもまぁ、こうして虎杖も私も今生きてる訳だし。そのことに関してはまっっったく気にしてないから謝らないでいいよ。罪悪感も感じなくて良い。という訳で仲直り』
そう言ってAは虎杖の前に小指を出すと、彼はその細くて長い指に自身の小指を絡めた
「…ありがとな」
これは結構良い雰囲気なのでは…?と心の奥で思う虎杖はその瞬間、頬に鋭い痛みを感じた
「いった!!!」
呪力が流れていなかったらしく、人形が虎杖の頬を殴ったのだった
目の前のAはお腹を抱え、またもや笑い転げている
『真正面から殴られる顔見るのは流石にキツいわ!!』
相変わらず元気そうな彼女の様子に、虎杖はホッと息を吐いた
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Aの術式についての説明も終わり、また映画を見始めた2人
そんな中、Aは口を開いた
『今思ったんだけどさ』
「ん?」
Aも虎杖も、テレビの画面から目を離さずに話す
『苗字呼びやめない?』
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鏡華(プロフ) - たぴまろ。さん» お久しぶりです!宜しくです!! (2022年11月28日 14時) (レス) id: 5537b69795 (このIDを非表示/違反報告)
たぴまろ。(プロフ) - ども!たぴまろです!あ、元たぴぴです!ログインしましたー!これからも宜しくお願いします! (2022年10月13日 18時) (レス) id: ca8be486bd (このIDを非表示/違反報告)
鏡華(プロフ) - たぴぴ#呪術廻戦さん» それは良かったです!ありがとうございます、頑張ります! (2022年9月13日 21時) (レス) id: 5537b69795 (このIDを非表示/違反報告)
たぴぴ#呪術廻戦 - 引き続き、更新頑張って!٩(ˊᗜˋ*)و (2022年9月10日 10時) (レス) id: ca8be486bd (このIDを非表示/違反報告)
たぴぴ#呪術廻戦 - お久しぶりです!たぴぴです!あのあと、まるまるんさんとは仲直りしました!誤解だったこともあったので…実はこの前、まるまるんさんに対しての悪口ホムペがあり、ちょっと主と揉めてまして…私も注意したんですけど、悪化したり色々ありまして…今は解決しました! (2022年9月10日 10時) (レス) id: ca8be486bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:鏡華 | 作成日時:2022年5月25日 22時