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攻防は暫く続き、Aの息はだいぶ荒々しくなっていた
それに加えて、体の所々に傷もある
だが、相変わらず宿儺に変わった様子はない
彼女は反転術式を心得ているがその傷を治さないのは、体力の限界がきているからか、それとも……
静かな、そして重い空気が漂う
聞こえるのは、Aの荒い息遣いと、伏黒が固唾を飲む音
ここでAに死なれたら困る。あと少し、あと少しだけ持ってくれ
まだ回復しきれていない伏黒の体は、既に限界も近い。だがそれはAも同じであるはず
だが今ここで変に介入すれば、彼女の負担がより大きくなるのは目に見えていた
そんな中、当の彼女はカウントダウンを始めていた
3,
「所詮は人間。その程度か」
少し離れたところに疲れたように立ち尽くすAに、最後の一手と言わんばかりの勢いで近づく宿儺
2,
「此処で殺してしまうのも惜しい気はするが、まあいいだろう」
そして"少しばかりの違和感"を抱きながらもAの懐に入り込み、拳を握った
「A!!」
伏黒が叫ぶ
1,
あぁ、やっと
『掛かった』
宿儺が見えたその顔は、口元を薄らと吊り上げて赫い目をして妖艶に笑っていた
0
「!!」
刹那、大きな爆発が起こる
術式が消された?……否、相殺されたのか
風が吹き、長く続いた戦いの熱が冷める
次第に視界の遠くを遮っていた砂埃が流されて、その奥にいた宿儺の姿が目に入る
ゆっくりと立ち上がりながら、どこか楽しそうに肩を揺らしている
「そうかそうか。その目…オマエ、百目鬼の人間だな?通りでおかしいと思ったわけだ。最後、目で追っていただろう、俺の動きを。もう滅んだと思っていたが…ケヒヒッ、面白い」
『なにが面白えんだよ。人のこと馬鹿にしやがって』
宿儺の言葉に怒りを覚えたAは、ずかずかと歩いて近づく
そして術式を発動させようと右手で印を結んだ瞬間、宿儺の様子が変わった
ガッ
『「!!」』
「あ?」
「人の体で何してんだよ。返せ」
突如聞こえてきた、最近知った聞き覚えのある声
「オマエなんで動ける?」
「?いや俺の体だし」
あしゅら男爵みたいになってない?と虎杖(?)は考える
そして
抑え込まれる_______________
「動くな」
背後にいる伏黒は術式を発動させる
「オマエはもう人間じゃない」
「は?」
「呪術規定に基づき、虎杖悠仁オマエを_______"呪い"として
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鏡華(プロフ) - たぴまろ。さん» お久しぶりです!宜しくです!! (2022年11月28日 14時) (レス) id: 5537b69795 (このIDを非表示/違反報告)
たぴまろ。(プロフ) - ども!たぴまろです!あ、元たぴぴです!ログインしましたー!これからも宜しくお願いします! (2022年10月13日 18時) (レス) id: ca8be486bd (このIDを非表示/違反報告)
鏡華(プロフ) - たぴぴ#呪術廻戦さん» それは良かったです!ありがとうございます、頑張ります! (2022年9月13日 21時) (レス) id: 5537b69795 (このIDを非表示/違反報告)
たぴぴ#呪術廻戦 - 引き続き、更新頑張って!٩(ˊᗜˋ*)و (2022年9月10日 10時) (レス) id: ca8be486bd (このIDを非表示/違反報告)
たぴぴ#呪術廻戦 - お久しぶりです!たぴぴです!あのあと、まるまるんさんとは仲直りしました!誤解だったこともあったので…実はこの前、まるまるんさんに対しての悪口ホムペがあり、ちょっと主と揉めてまして…私も注意したんですけど、悪化したり色々ありまして…今は解決しました! (2022年9月10日 10時) (レス) id: ca8be486bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:鏡華 | 作成日時:2022年5月25日 22時