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渡されたメモを見ると、先輩のメールアドレスとコメント?みたいなのが書いてあった。
『よろしく〜8/4(日)とかどうですか?』
ハハ…こちらこそ、よろしくお願いしますですだ先輩…
ヤバ、先輩の文字一つ一つが愛しく思える…
このメモ大事にしまっとこ!
まあ、いつかこんな日が来ることを待っていた……なんて夢見る少女みたいなことは無いけど、飛び上がるほど嬉しかった。
さて、放課後は数学の課題さっさと終わらせなきゃね…はぁ…って今日ため息多いね。
「ね、ねぇ千夏、この問題分かった?」
放課後の教室では、数学課題のプリントをやっている生徒がちらほら。私も、真梨と一緒に課題に手をつけているところ。
「ああこれ?私も難しかった!確かこれ、教科書の62ページに似た問題が…ほらコレ!」
「あ、これ参考にすれば分かるわ…ありがと!」
たかが裏表のプリント一枚なんだけど、これがまた数式の証明問題ばっかりで時間かかるのよ…
「えっと、ここをこうして…真梨、終わったよー」
「え、もう!?ちょっと待って…あと1問で私も終わりそうだから…」
「あ、落ち着いてやってて?私、トイレ行ってくるから…」
ここで、行かない方が身のためだったのかも知れない。
二人の人影が、トイレに向かう私を柱の陰から
睨んでいた。
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作者名:さくらももち | 作成日時:2016年11月2日 21時