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「あれ、千夏？千夏もレポート？」
誰かに話しかけられ我に返った。振り替えると、そこにいたのは真梨だった。いつもの柔らかい笑みを浮かべながら、
「レポートって大変だよね。今回こそは期限までに提出しなくちゃ…」
しかし今の笑顔はどこかぎこちない。
「まあ…確かに面倒だけどねー…」
真梨は人の悪口などは決して言わないし、誰にでも同じように接する優しい子なのだが、勉強、特に化学に関しては不得手で、授業中に当てられると全く分からず、先生に教えてもらいながら問題を解く。それにレポートなどの提出も大抵遅れる。
「私、教えるからさ、一緒に頑張って終わらそ？」
と言うと、真梨は眼を輝かせて、
「本当に!?千夏ありがと〜！」
二人でやると楽しくて、すぐに終わったから、さっさと先生に提出してその日は帰ってすぐに寝た。
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作者名：さくらももち | 作成日時：2016年11月2日 21時
