この手を離すな【銀魂】4

職質 : 銀時 ページ7

神「お客さんアルか？」


新「うん、Aさんの知り合いだって」


神「神楽ネ。よろしくアル！」


平「平太です。よろしく」


神「お前、イケメンアルな」


平「へ？」


新「うん、僕も思ってた！
すごい格好良い隊士さんだなって。
銀さんが職質されてる時から
思わず、見惚れちゃってたもん」


銀「だぁから！俺は職質されてねぇって！」


神「銀ちゃん！！昨日は
どこほっつき歩いてたアルか！？
また、いかがわしい店でしっぽりしてたアルか！」


平「いかがわしい店…しっぽり…」


銀「してねぇから！
平太くんも輪唱しなくていいから！
屯所にいたんだよ！」


神「何ネ。Aと夜這いアルか」


平「よ、夜這い！？」


銀「だぁから！違ぇって！
つうか、お前もう黙ってろ！」


新「お茶淹れたので座ってください。
すみません、騒がしくて」


平「ありがとうございます。
いえ、朝から突然
お邪魔してしまってすみません」


銀「構わねぇけどよ。
俺に逢いに来たって、何の用？
つうか、お前なんで見廻組に？」



お茶を飲む、平太くんの前に座る。
出来れば、風呂に入って
Aちゃんの感覚を反芻しながら
また寝たかったんだけど。



平「Aさん同様、俺ももう
四辻家には居場所がないだろうと
土方さんが手配して下さったんです。
今は見廻組局長の元、
隊士としてお世話になってます」


銀「は？あのメール中毒の下にいんの？
ギザウザスなエリートの？」


平「局長をよくご存知なんですね。
ええ、土方さんがAさんだけでなく
俺のことまで手筈を整えてくださって…」


新「さすが、フォロ方さんだね」


神「ほんと。
どっかの英雄気取りとは素質が違うネ」


銀「あれ？なんで銀さんを見て言うの？」


新「平太さんも四辻のとこで
働いていたんですか？」


平「はい。
俺は旦那さ、…四辻の側近をしてました。
四辻事件の際、銀時さんに
助けを求めたのは俺なんです」


神「そうだったアルか…」


新「…と言うことは、その、
足はもしかして……」


平「ええ。四辻にやられました」


新「そんな…、」


平「でも、今何度か手術を繰り返していて
ここまで動けるようになりました。
まだ時間はかかるし、どこまで治るか
分かりませんが治療中です」


銀「Aちゃんには逢ったのか？」


平「はい、土方さんが一緒に
訪ねて来てくださいました」


銀「あ、そう…土方くんとね」


新神「ここまで差がついてるとは…」

冷酷非情 : 銀時→←眩暈 : 銀時

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す