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熱 : 土方 ページ37

沖「土方さーん」


土「ああ?」



昼過ぎ、今日も今日とて
業務に追われていると
自室に総悟が入ってきた。
こいつ、まだサボって…。



沖「書類、ここ置いときやすね」


土「悪い、聞こえなかった」


沖「書類、ここ置いときやすね」


土「さすがに睡眠不足みてぇだ」


沖「前作にもこのくだり、ありやしたね。
書類、ここ置いときやすね!」


土「ああああれか!
他の奴のを持ってきてくれたのか!」


沖「何言ってんですかい。
明日までに出せって口うるさく言ってた、
事件の報告書でさぁ」


土「だから、明日までだぞ!?
それを!はあ!?お前が!?
今日のしかも昼に出すだと!?
あんだ!?熱でも出たのか!?」


沖「どんだけバカにすんでさぁ」



俺は筆を投げ捨て、総悟の肩に掴みかかる。
総悟はウザったそうに
相も変わらず、飄々として見せる。



土「ふざけんな、お前!
この何十年で提出期限、守ったの
これが初めてだろうが!」


沖「そうでしたっけぃ?
まあ、熱が上がったのは
間違ってねぇかもしれねぇでさぁ」


土「は?マジで具合悪ぃのか?」


沖「いや、熱が上がった理由は
プチオンズもご存知じゃねぇかと
思いますがねぇい」


土「……へ…?」


沖「とにかく、」



総悟は冷や汗をかく、俺を払い
どこからか出したペンを
くるくる回して見せて、溜息交じりに言った。



沖「これがある以上、
ちゃんとやらないとなんでさぁ。
プチオンズ2号」


土「………ちょっと、
言ってる意味がよくわからねぇんだが」


沖「大丈夫でさぁ。
かぶき町は多様性を受け入れる町でぃ」



総悟はくるくる回しつつ、
その口角を悪魔のように上げ
立ち上がりながら、部屋を出て行こうとする。



土「おぉい、待て…。
そっちに持ってくの?え?
違、え?言わないよな?
多様性の方向で話を持ってかないよな?」


沖「ちょっと言ってる意味が
よくわからねぇでさぁ」


土「わ、悪かったから!ちょ!ね!?
い、いや、偶然!?
偶然、映画館で遭遇しただけで…
え?何?お前もいたの!?
そうなんだ!へええ!
よ、よかったよなぁ!?あの青春映画!」


沖「あっれぇ、土方さん。
昨日は非番じゃねぇですよねぇい?
もしかして、サボ、」


土「そんな訳ねぇだろぉ!?
あああれは任務で入っただけで
その後はすぐに屯所で、」


近「トシぃ!昨日は一日中、
どこ行ってたんだ!?
今日で溜まった書類終わらせられるか!?」


土「ああああああ!!」

バズーカ→←それだけじゃ : 土方



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美雨(プロフ) - シリアス系の人さん» 更新が滞っていたのにコメントいただけて、嬉しいです!ありがとうございます!ゆっくりにはなってしまいますが頑張ります!! (2019年6月23日 22時) (レス) id: c9e3b5a9e5 (このIDを非表示/違反報告)
シリアス系の人 - いつも見てます!更新頑張ってください! (2019年6月23日 19時) (レス) id: 3f134b9658 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:美雨 | 作成日時:2019年5月19日 23時

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