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変な奴 : 土方 ページ31

「総悟さん!見て見て!
すっごい気持ち悪い!!」


沖「いや、気持ち悪いって言いながら
すげぇ食いついてんじゃねぇか」


「だって、あんなに眼飛び出て…
気持ち悪いけど可愛い!」


沖「お前、感性ひん曲がってんだねぃ。
まあ、来たことなかったなら
連れてきて良かったわ」


「うん!水族館、すごく気に入っちゃった!
特にこの深海魚コーナー!」


沖「変な奴」


「ね、わたし変な奴だったんだね!」



周りの女子が慄く水槽を
かじりつくように見るA。
その姿を微笑ましそうに眺める総悟。
あいつのあんな顔、久しぶりに見たな。



銀「完全にマジって顔だな」


土「姉貴にしか向けなかった顔で
見つめてっからな」


銀「まぁた、ライバルが増えんのかよ…」



万事屋ははぁと頭を抱えながら、俯き
傍にあった、深海魚の水槽にビクつく。
その姿に呆れ果てながらも、
ほろっと溢してみる。



土「お前も……本気なのか」


銀「…っ!……あ、いや…、
ほら!なんつうか、友達!?だから、
あの子はいろんなモン、抱えてて
そういうのをちゃんと受け止めたり、
理解してやれる奴じゃないとさ
気になるっつうかさ!?」


土「………ふぅん」


銀「いや、だから、その、」


土「じゃあ、」


銀「!?」


土「俺が本気になったとしても構わねぇよな」


銀「……え」



ヒクつきながらも
苦笑いを浮かべる万事屋に、
ジロりと焦点を合わせる。
万事屋は俺の眼に、苦笑いを止め
ごくん、と息を飲む。



銀「…お前、」


子「お兄ちゃんたち、
それプチオンズのサングラスー!?」


銀土「……え?」


子「わあぁ!お揃いなの!?
可愛いー!仲良しさんなんだねぇー!」


親「こらっ、デートの邪魔しちゃいけません!
世の中にはね、いろんな愛の形があるのよ。
とても素敵なことね!
さ、邪魔しちゃだめよ!行きましょ。
お楽しみのところ、すみませーん」


土「いや、ちょ、違っ、」


子「プチオンズのお兄ちゃんたち、
ずっと仲良しでいてねー!ばいばーい!」


銀「ちょっ、待って!?
俺らで多様性学ばせないで!?」




「なんか、聞いたことある声がした気が…」


沖「……素敵なカップルがいたようですぜぃ」


「素敵な」


沖「俺らもカップルに見えますかねぃ」


「え?あ、ほんとだ。
周りはほとんどカップルだ。
うん、わたしたちも
カップルに見えるかもね」


沖「…!」


「?総悟さん?急に顔が赤く、」


沖「水槽の照明でさぁ」


「照明」

本物 : 銀時→←楽しめ : 銀時



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美雨(プロフ) - シリアス系の人さん» 更新が滞っていたのにコメントいただけて、嬉しいです!ありがとうございます!ゆっくりにはなってしまいますが頑張ります!! (2019年6月23日 22時) (レス) id: c9e3b5a9e5 (このIDを非表示/違反報告)
シリアス系の人 - いつも見てます!更新頑張ってください! (2019年6月23日 19時) (レス) id: 3f134b9658 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:美雨 | 作成日時:2019年5月19日 23時

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