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まさか : 土方 ページ26

「で、総悟さん。
今日はどこへ?」


沖「行きゃわかっから
黙ってついて来い」



隊「悔しいけど画になるなぁ…」


隊「沖田隊長の方が歳下なのに
ちゃんとエスコートしてるよ…」


山「いや、あれはドSコートなんじゃ…」



ふたりして、着物を着て
屯所から並んで出て行く様を
隊士どもが、わなわな震えながら見送る。



近「いいもんだなぁ!トシ!
まさに青春!って感じのふたりだ」


土「はぁ?ドS王子の
どこに青い春があるってんだよ」


近「しかし、総悟のやつ、
一体どこに連れて行く気だろうなぁ。
デート、とかいろんなことする、
くらいしか言ってなかったが…」


山「い、いろんなことって…まさか!?」



山崎が突然、顔を赤くして
悲鳴めいた声を出し
隊士がそれに乗じて、
まさか!?まさか!?
と慌てふためく。



土「あ?なんだ、はっきり言え」


山「ははははっきりなんて
言える訳ないでしょう!?そんなこと!」


近「そんなことぉ?…っは!?
まさかぁ!?」


土「だから、なんなんだ、あんたまで!」


近「いや、だからトシぃ!
そりゃあ、みんなこんな反応するって!
総悟のやつ…まさか、あいつ…!?」


土「気になんだろうがっ!
さっさと言えっ!」


山「だからぁっ!ほんとに初心だな…(ボソッ。
沖田隊長、まさかAちゃんに
何かさせるつもりじゃないですよね!?
その…だって、ほら、元…花魁ですよ!?」


土「………は?」



んな訳ねぇ、と言葉を続けたかったが
その瞬間、あいつの黒い笑みを思い出し
全身が騒ついた。



近「で、でもな!
さすがの総悟でもそんなことしねぇよな!」


山「そ、そうですよね!
拒否することだって出来るし!」


隊「それでも強行しちまったら、
切腹どころか、晒し首の犯罪だ!」



ははは!と声を上げ
ふたりを見送り終わった野郎たちは解散し始める。
俺は身体が動かせず、立ち尽くす。



近「ところで、トシ。
今日は一日書類に追われるって
昨日話してたよな?
見廻りや尋問はこっちでやっておくから、
安心して、業務に専念してくれよ!」



ぽん!と叩かれた肩に力を入れて
近藤さんを振り返る。



土「…ん、籐さん…」


近「ん?なんだ、ト、…ちょ、
眼血走ってっけど!?
なんか業務に問題あった!?」


土「今日、ちょっと出てくっわ…」


近「え?でもお前、今日は籠りたいって、」


土「出てくっから!!よろしくなぁ!」


近「りょ、了解了解!分かった分かったから!」

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美雨(プロフ) - シリアス系の人さん» 更新が滞っていたのにコメントいただけて、嬉しいです!ありがとうございます!ゆっくりにはなってしまいますが頑張ります!! (2019年6月23日 22時) (レス) id: c9e3b5a9e5 (このIDを非表示/違反報告)
シリアス系の人 - いつも見てます!更新頑張ってください! (2019年6月23日 19時) (レス) id: 3f134b9658 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:美雨 | 作成日時:2019年5月19日 23時

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