この手を離すな【銀魂】3

浮ついてる ページ25

近「おう、総悟。
今日は休みなのに
珍しくお早起きだな！」


沖「デートなんで」


近「そうかそうか！デートか！
それなら、早起きするわなぁ！
はは…えと、だ、誰と？」


沖「あんたの眼の前で
朝飯食べてる奴とでさぁ」


「おばさまたちの定食が
こんなに美味しかっただなんて…
おかわりするのも納得です！」


土「おめぇの話してんだんだよ！
何呑気に感想述べてんだっ！」


「え、すみません。
聞いてませんでした」


沖「マヨ方の話は聞かねぇでいいから
さっさと食べろぃ」


近「ちょ、ちょっと待て！総悟！
お前！有休取ったと思えば、
Aちゃんと、デ、デ、デートだとぉ！？」


隊「はあぁ！？」


隊「ま、まじっすか、沖田さん！？」


おば「何！？ふたりは
付き合ってんのかい！？」


土「んな訳ねぇだろ！！」


沖「なんで土方さんが
んな訳ねぇって決めるんでさぁ」


土「隊内で色恋なんて
禁止に決まってんだろうが！」


沖「え？そうなんですかい。
知りやせんでした」


土「あったり前ぇだっっ！
隊内の風紀が乱れる！士道不覚悟で切腹だ！」


「わあ、その台詞
ほんとにおっしゃるんですね」


土「見せもんじゃねぇんだよ！って
お前もどんだけ呑気なんだよ！！」


近「でも、トシ。
Aちゃんは別に隊士じゃないし
そこは隊内になるのか？」


土「は…っ！？」


隊「あ、ほんとだ…」


隊「Aちゃんは、女中だし…」


おば「わたしたちと
隊士の恋愛は有りになるんじゃないかい？」


沖「いや、梅干しババアとは無しでさぁ」


おば「あんだってぇぇ！？」


沖「土方さん、梅干しはひでぇでさぁ」


土「だから、てめぇが言ったんだろうが！！」


近「と、とにかくだ！
お前たちは交際してる訳、じゃねえんだな？」


沖「もちろんでさぁ」


近「だ、だってよ、トシ。
そんな気にすることでもないさ。
今までも隊士とおばちゃん達が
出掛けることなんて…ま、まぁ、
なかったけどよ…」


土「いや、あんたが一番
気にしてんじゃねぇか」


沖「そうでさぁ。今後のことは
誰にも分かりっこねぇですし、
もし交際することになっても
それはそれで流れってもんでさぁ」


隊「おおお沖田さん！？
まじなんですか！？？」


隊「いや、みんな結構
まじなんですけど！？」


土「みんな、まじってどういうことだ！ごらぁ！！
真選組隊内、女中も含め、
色恋なんて浮ついてる暇があんなら
浪士のひとりでも検挙して来やがれえぇぇ！！」

まさか : 土方→←紅

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