この手を離すな【銀魂】3

下世話 : 銀時 ページ13

土「おい！今なんつった…！？」


銀「ちょっと待てよ！
んな話聞いてねぇぞ！？」


月「なぜ、主に話さなきゃならぬ。
当たり前じゃ。金も払わん奴らの
相手をAにさせる訳にはいかぬからな」


土「…いや、お前、
俺たちをなんだと思ってんだ！？」


月「？その為に雇ったのではないのか？」


銀「はああぁ！？
おま、そんな外道な考えを！？」


土「だから、違えって言ってんだろ！
Aには女中として
仕事をしてもらってんだ！
それ以上でもそれ以下でもねぇよ！」


月「夜は？」


土「ぐっすり眠っていただいてますけどぉ！？」


月「ほんとか、A」



月詠は土方くんに
詰められても、信じられんという顔で
Aちゃんに問う。



「ほんとですよ、月詠さん。
わたしの仕事は家事全般です」


月「なんと…。
おい、お前もしかして…」


土「あ？」


月「ここの奴らは男色なのか」


土「てめぇ、いいかげんにしねぇと
今すぐ追い出すぞ！！」


月「じゃが、誠には信じられぬ。
あの日輪の再来かと言われた程の
遊女を前にしてお前、何ともならぬのか」


土「何真顔で下世話なこと聞いてんだ、てめぇは」


「そうですよ、それにそんなこと言われたの
最初だけでわたしは太陽とは逆の月だと言われ、」


銀「いや、でも俺もそれ心底思うわ」


土「は？」


銀「よく平気な顔してられんね。
夜もここにいんだろ？
ご飯まで作ってもらってんだろ？
しかも、お前にだけとかさ…。
え、お前機能が正常じゃねぇと、か…ぶべらっ！！」


土「黙って聞いてりゃ、てめぇらはぁっ！！」


「ふふふ」


土「A！！何笑って、」


「あははははっ」


月「…！」


銀「！…A、ちゃん…？」


「はは、ふふ、…ごめ、
みんな、とっても面白くて。ふふふ」


土銀月「………」



多分、眼を合わせた俺らの考えてる事は
まったく一緒だったんじゃんねぇかと思う。


ああ、この子も
こんな風に笑えんのか。


男に向けた笑顔じゃねえ。
自然と出ちまったような、
そもそも笑うところでもないような、
でも、まあ
こんな可愛い姿、
見せられちゃったら



土「……と、とにかく、
積もる話もあんだろ。
夕食までは……、好きにしていいぞ」


「ふふ…え！ほんとですか！」


月「たっぷり、話をしてくれ。A」


「はい…！」


銀「じゃ、こんな煙いとこじゃなくて
Aちゃんの部屋に行こ、」


土「てめぇはさっさと消えろ！！！」

接触禁止 : 銀時→←ウホウホ : 土方

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