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おかしな子 : 土方 ページ19

銀『足?』


土「ああ」


銀『いや、普通だったけど?』


土「わかった」


銀『って、おいおい!待て待て!
何なんだよ!?あの男の子もやっぱ、
なんか関係してんの!?』



屯所に戻り、隊服に着替え直しながら
念の為、万事屋に
電話を掛けたのが間違いだった。
くそうるせえ。



土「単なる確認だ。
おかげで確信になった、じゃあな」


銀『あっ、おい…!』ップ、ツーツーツー…


土「…電話越しでも不快な腑抜け声だな」



携帯を放り投げ、煙草に火を点ける。
だとしたならば、
あの夜、もしくは朝に
足の腱をケガしたのだろう。
半日は経っている状態だったが、
引き摺る度に人の良さそうな顔を
痛みと共に歪めていた。
あの反応からも、
四辻が関わってることに
間違いはなさそうだが、



山「副長?あ、お戻りになられてたんですね」


土「山崎!?てめ、
今までどこほっつきやがってた!?
報告はどうした!??」


山「すすすすみません!!!
駿河の山奥にいたもんで
連絡が取れなくて…っ、」


土「あ?駿河?」


山「は、はい…四辻の故郷です」


土「!?ほんとかっ!」



俺は煙草を落としそうになりながら、
山崎の胸ぐらを掴み上げる。



山「聞き込みまくって、密偵、内偵して
やっと掴んだんです、よ、って、
副長!ちょ!苦し、」


土「いいから、さっさと話せっ!!
何か分かったのか!!」



ばっっ



山「ごほっ、けほ…はぁ、はい!
憶測も交えてですが、尻尾は見えて来ました。
取引先の商人の懐に入って、
四辻の出身地は駿河辺りらしいと聞けたので
とりあえず、行ってみたんですよ。
いろんなところで聞き回ってたら
人里離れた山奥に小さなボロ宿がありましてね、
そこの婆さんが宗介という名の男の子を
覚えていたんですよ」


土「…四辻のことか!」


山「恐らく。それがどうにも
不思議な出逢いだったとかで、
鮮明に覚えておられましたよ。
ある晩、13にも満たないであろう男の子が1人、
大荷物を抱えて宿に来たんだそうです。
服や髪、肌の一部が焼けていて
見窄らしく痩せ細った身体だったのに
荷物は全て金や金目の物で
一晩、泊めて欲しいと言ってきたそうです」


土「…」


山「可哀想だからと宿泊させ、
手当をしてやると
火傷以外にもたくさんの痣や傷があって
酷く、憐れんだと仰ってました。
痩せ細った身体から
孤児だろうと思ったみたいですが、
礼儀作法はなっていたようで
おかしな子だとずっと気になっていたとかで」

低いな : 土方→←確信だ : 土方



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にじゅまるる(プロフ) - 美雨さん» いえいえ!!こちらこそ修正してくださってありがとうございました!!(°▽°) (2019年5月1日 9時) (レス) id: dfaa12cf19 (このIDを非表示/違反報告)
美雨(プロフ) - にじゅまるるさん» あわわわ…!何故に三番隊!笑 完全に間違えていました!ご指摘、わざわざ、ありがとうございます!!修正させていただきました! (2019年5月1日 0時) (レス) id: c9e3b5a9e5 (このIDを非表示/違反報告)
にじゅまるる(プロフ) - こんにちわ^^!!少し聞きたいことがあるんですが、三番隊隊長は総悟じゃなくて終兄さんじゃないんですか?もし私の間違いであればごめんなさい…けれど気になったので… (2019年4月30日 15時) (レス) id: dfaa12cf19 (このIDを非表示/違反報告)
美雨(プロフ) - 夏終朝凪さん» 嬉しいお言葉ありがとうございますっっ!!これからもう少し銀魂世界寄りになっていく予定なので、引き続き楽しみにしてもらえたらと思います!コメントありがとうございます涙 (2019年4月16日 23時) (レス) id: c9e3b5a9e5 (このIDを非表示/違反報告)
夏終朝凪(プロフ) - 続きが気になります!とても読みやすいですね!更新楽しみにしてます!(*´▽`*) (2019年4月16日 21時) (レス) id: 06ec7af5b3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:美雨 | 作成日時:2019年3月29日 0時

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